2億数千年前にこの地球上を我が物顔で歩いていたであろう恐竜を、今は観ることはできません。





最大であり、最強であったはずの彼らに代わって今、地球上を支配しているのが人類です。映画「ジュラシックパーク」にもあったように恐竜に比べ、ひ弱な人類がなぜ、今の地球の支配者に成り得たのか?また、恐竜はなぜ絶滅したのか?





恐竜は、変化する地球の環境に上手く適合できなかったことが、滅びていった最大の原因と考えられます。人類以上にひ弱な動物も、その環境の変化に上手く適合し進化を遂げながら、現在に生存するものもあります。





最大、最強のものが必ずしも次の時代のリーダーに成り得るものではない。と、言う事ではないでしょうか。これは、現在の企業の盛衰にも言えることでしょう。ここ数年の生き残り、勝ち残りを掛けた企業経営を見ても、大手と言われ続けてきた会社が、数年前まで存在もしていなかった会社に取って代わられる時代です。




つまり、今は安定した時代ではなく、時代の変化に合わせて、企業も「変化」をしなければならない時代なのです。これまで、当たり前のようにお客様が来店くださる時代から何か付加価値を付けなければお客様を確

保できない時代になっているのです。





現状の営業活動において低価格化し続ける業界の稼働料金では、経営を続けることが難しくなってきたことも事実です。そんな中、明らかに今までの営業の枠組みを飛び出す、または殻を破らなければ生存できない時代になったのです。気が付かないうちに仕事に枠を作ってしまい、自らの事業の可能性に制限を作ってしまっていることがたくさんあるように思うのです。





旅館は,宿泊客だけのための施設なのでしょうか?ゴルフ場は、ゴルフをする人たちだけの施設なのでしょう?タクシー会社は、目的地にお客様を運ぶ事だけが仕事なのでしょうか?メーカーは、製造するだけが仕事なのでしょうか?





企業には変わってはならない守るべきものと、時代と共に変化すべきものがあるのです。菓子メーカーとして、これまで卸を専門にしてこられた企業が、直販店を持ち、しかも観光営業をしていこうという企業があることをご承知でしょうか。もちろん、これまでの物づくりに対する「こだわり」を守りつつ、新しい事業展開をはじめる、当然、これまでの卸していた小売店と競合になることも考えられます。しかし、ここに未来を賭けるという勇気を私は称賛したいのです。




では、我社、我が業界はどのような付加価値をつけるのでしょうか?もし、この場で、私が当社ならではの付加価値とは何かと尋ねられたら、それは、私達、働く1人1人の笑顔だと応えます。それも、マニュアルで作られた笑顔ではなく真にお客様のご来店を心からありがたいと思える笑顔こそが私たちの第一の付加価値ではないでしょうか。
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