我々幹部は
給与を貰う代わりに
会社に対して何を売っていると思うか。
と言う質問をすると
その能力・知識・経験・技術等であると
答える人が多い。

これは
決して間違った答えではないが
その前提をはっきり認識する必要がある。

会社が人を雇用する。
あるいは任命するときに
何をその人に期待しているのか言えば
それは
その給与に見合った結果(成果)である。

言いかえると
我々は
そう言った結果を生み出す能力や知識
または
経験や技術を会社に売っていることになるのだ。

この認識がはっきり分かっていないと
『自分は大学を出てそれなりに仕事をしているのだから
もっと、給与を貰って良いはずだ』と
言ったような不満を抱いたりするようになる。

しかし
実際にはそうではないのであって
早い話が
どれほど過去に立派な学歴や業績を残し
能力があり人格高貴な社長であっても
会社を潰してしまったらその評価は
ゼロとなってしまうのです。

もちろん
経営幹部の立場もこれと同じである。
自分にはその能力があり
過去の実績もある。
と言うだけでは評価されないし
また
評価されなくても文句は言えない。
自分の持てる
能力・知識・経験・技術等を
発揮することによって
どの程度の
結果を生み出し続けていくのかが全てなのである。
経営幹部の役割や責任については
目標や方針・計画等を実行するだけでなく
それらを実現しなければならない。

『目標はノルマである』であるし
そしてその実現・結果に対して
責任をもっていることを銘記すべきである。


ドラッカーもこう記している。
『経営担当者とは業績の向上と目標利益の確保に対する結果に責任を持つ人である』と。