今、30歳と言いますと
1978年(昭和53年)生まれと言うことになります。

この年は
新東京国際空港が開港され
巷には
口裂け女が現われ
一方、
なんちゃっておじさんなる人物が登場し
何とも
不確定性の時代を予感させる頃だった。

2000年前後(平成12年)に
大学を卒業し世の中に出てきた世代である。
まさに
ミレニアムの時代の始まりの年ではあったが
当時の学生諸君にとっては
就職戦線の氷河期真っただ中と言う厳しい時代だった。

入社年度別新入社員のタイプを思い起こすと
・平成10年度 再生紙型人間 
 無理な漂白(押し付けに弱い)では芽が出ないが
 脱墨技術(育成方法)によっては新しい紙に再生でき市場性高し。

・平成11年度 形態安定シャツ型人間
 防縮性、耐摩耗性の生地(新人)多くソフト仕上げで
 丸洗い(厳しい研修・指導)OK。
 但し、型崩れ防止アイロン(注意・指示)必要。

・平成12年度 栄養補助食品型人間
 ビタミン・ミネラル(語学力やパソコン活用能力)豊富に含む一方で
 直射日光(叱責)に弱く、賞味(試用)期間内に効果(ヤル気)薄れることあり。

・平成13年度 キシリトールガム型人間
 種類は豊富、価格も手ごろ。虫歯(不祥事)予防に効果ありそう。

・平成14年度 ボディピロー型(抱き付き枕)人間
 クッション性あり、等身大に近いので気分はいいが
 上司・先輩が気ままに扱いすぎると、床に落ちたり(早期退職)
 変形しやすいのでメンテナンス必要。
等など
揶揄された時代の申し子とも言える。

当然
組織の中での生存競争に負けるか
勝つ見込みのないことが
明らかになる社会人10年目と言う時期を迎える転機の頃である。

バブルの崩壊と共に起きた構造革新は
数々の規制の中で
キャッチアップしてきた時代が終焉し
破壊から混沌混迷経て
再構築へとoriginalityが花を咲かせる時代へと
移行していくことは明白であります。

従って
『企業人として求められる体質』も当然変わってきています。
即ち
今までは…。
企画力・研究開発力・広告力・マーケティング販売力などを
粘りと
根性と
体力とでひたすら頑張る体質で
目の前にある仕事をそつなくこなせる人が評価されたが
これからは…。
独創力→創造力
専門的問題解決力
目的別理解力
情報収集力
あるいは社内で『業』を起こせる大胆な改革等など
『私だけの物が欲しい』と言う消費に応え得ることこそ
あるいは
マルチメディア時代に
自由な発想ができる企業人こそが
真に求められる時代と言えよう。

30代の中間管理職としての問題点とは。

1、権利の主張ばかりしないで己の義務を果たしているか。

2、現状に満足しないで向上心を持っているか。

3、部下の誉め方・叱り方を使い分けることができているか。

4、真のリーダーシップを発揮しているだろうか。

5、after5・before9をどのように過ごすか。

企業にとっての30歳の意味は大きい。
企業に属する者ならなおさらである。
入社7~10年後の節目…。
『三十にして立つ』と道を歩んだのは孔子であります。
今、
この言葉をしっかりと噛み締めて欲しい。