『分かっていてもやらないのは分かっていないと同じ』
または
『やっても成果が上がらないのはやらないのと同じ』と
私は常々
社員訓練の中で強調します。
が、
近頃の世の中の風潮を考えますと
この様な指導が
本当に必要なのか悩むことがあります。
ただ
この様なご時世です。
社を
従業員を守るためには
ついつい指導にも力が入るのは当然のことと…。

アルジェリアの革命家フランツ・ファノンが言った
『橋の哲学』の話しがあります。

『みんなの幸福にならないなら
そして一人でも反対があれば川には橋を造らない方が良い」
との哲学を説いた。
日本では
この部分だけが強調されていて
何かあると反対すれば良いと言うゴネ得のみが
はびこっている風潮がある様に
思えてなりません。

しかし
この言葉には続きがあるのです。
『一人でも反対する者がいれば橋は架けない。
その代りにみんなで泳いで渡るか船で渡れば良い』

どの時代になろうとも
やはり
皆が一同力を合わせて物事にあたることの大切さを
多くつくらねばと考えるのです。

今こそ
こんな時代だからこそ
みんなで橋を架ける前に
冷たい流れの厳しい川に身を投げて
対岸まで泳ぎ切ろうと言いたい。

その上で
分かっていることはすぐに行動に移し
やっても成果が上がらなければ
更に
やってやってやり抜こうではないか。

フランツ・ファノンが
アルジェリアの独立を勝ち取った様に…。