六日町温泉の目的の一つに
雲洞庵を訪ねることがありました。

雲洞庵とは
平次(上杉)景勝と与六(直江)兼続とが
幼少の頃
ここで学問を学んだそうです。

当時の住持は
北高全祝や通天存達でした。
通天存達は長尾政景の兄で景勝の伯父にあたる人でした。
兼続の兜の前立ての「愛」という文字は
この
通天存達の教えからなると言われています。

雲洞庵は
養老元年(717)に藤原氏ゆかりの尼寺として開かれましたが
その後衰退し室町代代に
上杉憲実が藤原氏末裔の縁で
曹洞宗の寺として開創しました。
本堂は上杉憲実によって建立され
江戸時代の宝永年間に出雲崎の大工群に再建されたそうです。

こちらは
新潟県の指定文化財になっています。
本尊釈迦無仏
脇侍
伽葉尊者
阿難尊者
十六羅漢を安置しています。
宝物殿には
上杉景勝公遺墨
武田信玄公書状
北高禅師「火車落としの袈裟」
戦国武将の古文書などが展示されていました。

樹齢三百年の杉木立の中の赤門をくぐると
本堂正面まで石畳が続きます。
何と驚くことに
その石畳の下には
法華経が一石一字ずつ刻まれていて
踏みしめてお参りすると
罪業消滅
万福多幸の利益に預かると言い伝えがあります。

そこから
「雲洞庵の土踏んだか」という言葉が
生まれたということです。

何より
御利益のあるお参りができたかは分かりませんが
来年の大河ドラマの天地人も←原作もなかなかの読み応えです。
今から楽しみになりました。


雲


雲2


kumo