また
素晴らしい本に出逢えた。


塩沼


『人生生涯小僧のこころ』
塩沼亮潤著

昭和43年仙台生まれ。
昭和63年吉野山金峯山寺で出家得度。
平成11年に吉野・金峯山寺1300年の歴史で
二人目になる
大峯千日回峰行満行を果たした方です。

無宗教の私ですが
読んでいるうちに
心がスッ~と軽くなるような気がしました。

人生は生きるものではなく
生かされているもの。
行とは
人生とは
一つ一つ見えない徳を積み上げていくものである。
(同書P33引用)

その日のことはその日のうちにする。
そのために私(塩沼氏)は
自分に十の力があれば十を出し切ることを心掛けている。
(同書P175引用)

現実を受け入れ愚痴らず
精一杯生きると
そこに道が開けてくる。
(同書P211引用)

どの章にも
心休まる言葉が溢れています。

一度、
是非、手に取っていただきたい本です。

不将 (おくらず) 
不迎 (むかえず)
応而 (おうじて)
不蔵 (ぞうぜず)

過ぎ去ったことをくよくよしない。
これから起こりうることに思い悩まない。
その時に応じて懸命に努める。
今日一日を大切に生きて
恨みや憎しみをと言った
瞋恚(しんに)の感情を心に蔵(しま)いこんでおかない。