私のある友人(以下、彼女)に発展途上国の子供たちに
教育費(月に2000円程度=年換算25000円)を贈る運動を
10数年続けている方がいる。

彼女は
自分の子供たちがまだ、幼いころに
クリスマスのプレゼントを
貰えない子供たちがいることを話した。
その年のクリスマスに
何故だか
子供たちがクリスマスのプレゼントを欲しがらなくなった。

訳を聞けばクリスマスのプレゼントを
貰えない子供たちの存在を知った
彼女の子供たちは
話し合ってプレゼントを貰わないことにした。

彼女は
その気持ちに応えようと
発展途上国の子供たちにプレゼント代を教育費に充てることを決めたと言う。

なかなか
素晴らしいことを実践しているし
子供たちの優しい心に感服しました。

そのお子さんたちも
今は、
立派に成人されて自分たちもその運動に参加し
クリスマスプレゼント代を
年間の教育費補助に送金していると言う。

彼女はこんなことを話していた。
『日本の子供たちは
先生が黒板に書くことをすぐにノートに書き写すけどすぐに忘れます。
発展途上国の子供たちは先生が書いたことは忘れません。
ノートがないので覚える以外にないのです。』

バングラディシュ北部に暮らす少女は
彼女の支援で中等学校に進学できたが片道2時間も歩くそうだ。
少女は
登下校の山道をカンテラを下げて6年間通ったそうです。

発展途上国の貧しい子どもたちは
それでも活気に溢れているし
目が輝いていると彼女は語る。

わが国では
登校拒否や引きこもりの子供たちが増え続けていると聞く。
何でも(物や情報が)すぐに手に入る。
いわゆる、
物の豊かさの故に失われるものの多いことを
私達は
考え直さなければならない。

ある日本の財団が
アジアの子供たちを日本に招待した際に
その子供たちが
日本のお土産を買った時に
一番感動したことがあると言う。
小さな子供の僅かなお土産に対しても
綺麗な包装紙で丁寧に包装してくれ
尚且つ、
『ありがとうございました』と温かい挨拶をしてくれたことが
子供たちを感動させたと聞いた。
その包装紙は
自国に帰って後も大切に保管しているのだと言う。

私たちの現代社会では
残念ながら
このような美質を感性を完全に失っているような気がしてならない。
本来持っていたはずの
日本人の美しい心や原点が失われているのでしょうか。

忙しい生活の中で
マンネリに陥りがちなディリーワークの中で
すべての原点を見直し
改めて日本人の気質を認識し
良いものを活かしていくことから
新しい付加価値を創造し再び
高い競争力を身につけることができるのではないでしょうか。