人には
隠された経歴というのがあって
「へぇ~あの人が…」って言うことが
結構あるものだと
日常の生活の中で
思い出されることがある。

私の元同僚で
今は
関連会社に転籍したS氏などは
今でこそタヌキのような大きな腹を見せつけているが
高校2年の時に
春の高校バレー大会で
全国制覇を成し遂げた男であることを知っている人は
意外に少ないと思う。

余談ではあるが
何を隠そう
その大会で彼の試合(準々決勝)の審判を務めたのが
私であって
まさか
後年
一緒に机を並べるなど
全く予想など出来るはずなどない。

人の出会いというのは
いかなる場合においても
大切なものだと
年齢を重ねると自然と感じるものである。

さて
転職などで
自己の経歴を変えることは今の時代当たり前になっているが
一つのことを継続して行うことも
大変意味のあるものである。

『継続は力なり』と言われるように
多くの経験と自信を植え付け
また、
どんなときでも常に自分の信じた道をしっかりと歩んでいけるのも
一つのことに
専念したからだと信じて已まないこともあるだろう。

私も
経歴を変えたこの会社での店長時代。
まったく違った世界に飛び込んだ
私は
色々と悩む日々を送っていた。

売上のこと。
会議のこと。
アルバイトのこと。
そして、
自分自身の将来のこと。

今となっては
あれほど悩んだことが懐かしいほど
苦悩の日々を送っていた気がする。
しかし、
あの苦しい状況下の中で
何とか頑張れたのは
私を支えてくれた同僚やアルバイト達に囲まれていたからだ。

あの頃の私は
店舗を自分の体の一部のように感じていた。
仕事とは言え知り合えた仲間達と
一つの目標を掲げて努力を続ければ店舗は答えてくれるし
店舗が良くなれば
自然とそこに集う人たちも幸せでいられるのである。

店舗運営は
決して一人で出来るものでない。
多くの人達の協力によって成り立つのであることは
十分承知であると思われる。
個人の力に頼ることなく
各々の力を結集し計画的に業務を行うことによって
更に強固な店舗運営への
脱皮を図ることができるものです。

本年10月。
当社は新たな経歴を塗り替えることとなった。
新しい部門責任者を迎え
新たな時代に
何を考え
何を行動するべきかを
一人一人が真剣に問わなければならない。

私は思う。
効果的な会社運営とは、
当初設定した目標に対し、
従業員一同が意欲を持って取り組み、
最も合理的に最短距離の努力を競い合い
目標達成の喜びを味わうことを共通の喜びとすることを。
極端な言い方をすれば
『人生とは競争によって成り立っている』と
言っても過言ではないと思う。

しかし、
その事は相手を
誰かをやり込めることだけが
競争に勝つことの意味ではない。
一番肝心なことは己の弱い心に勝つ!と言うことが大切なのです。
どんな場面でも
己を信じて
仲間を信じるところに
日々の仕事をやる意味があると私は断言できる。

経歴を変えることが
人生を変えることにはならない。
意識を変えない限り
自らの人生を変えることはできないのです。