何事にも言えることですが
職場の研修の場合も
タイミングを見計らって実行するように
心がければその効果は高まります。

研修は
本人の自己啓発の意欲=やる気を基盤としています。
と言うことは
先にも触れましたが
職場の研修のタイミングと言うのは
本人がやる気十分の時がベストだと言うことです。

もちろん
職場研修とは
日常、
普段通りの仕事をしている時の指導を意味するのですが
そのタイミングを狙えば効果は高まるのです。

では、
本人がやる気のある十分なときとは
どう言った場合を指すのでしょうか。

〇重要な仕事に取り組んでいるとき
 どの仕事も会社にとって
 重要な仕事であることは間違いがありません。
 ただし、
 本人がやりがいのあると感じる仕事には
 そう簡単に恵まれるものではありません。
 仮に
 部下がやりがいのあると強く感じたとき
 その部下の気持ちは充実しているはずです。
 こんなときの上司からのちょっとしたアドバイスは
 部下に快く受け入れられる瞬間です。
 このことを裏に返せば
 やりがいのある少々、ハードルの高い重要な仕事を
 部下に与える機会こそ
 職場研修での最大の効果を高めるとも言える訳です。

〇問題意識を持ったとき
 問題のない職場はありません。
 ただ、
 その問題を問題として意識上に併せ持つか持たないかです。
 例えば
 仕事の進め方について改善策を考える場合。
 あるいは
 仕事の上で思い通りの成果が上がらずに
 反省・検討しているとき。
 更に踏み込んで質問してきた場合などには
 上司のアドバイスは
 比較的抵抗なく受け入れられるものです。
 
〇仕事の成果が上がったとき
 仕事の出来栄えが良かったとき人は満足感を覚えます。
 『良くできた!』と言う心からの賛辞の後で
 『次はこうやったら更に良くなると思うよ』と言う
 上司から与える次回への良薬(課題)は
 それほど苦くは感じられないでしょう。

〇自分の能力開発の方法などで悩んでいるとき
 部下は時々、立ち止まって自分の将来の進路や
 それに沿った
 能力開発の方法などについて悩んでいるものです。
 そのようなときは
 人生の先輩として適切な援助の手を差し出してあげたいものです。


※山本五十六語録

『やってみせ 言って聞かせて させて見せ ほめてやらねば 人は動かじ』

『話し合い 耳を傾け 承認し 任せてやらねば 人は育たず』

『やっている 姿を感謝で 見守って 信頼せねば 人は実らず』