研修のあれこれを書いてきましたが
上手く
職場の研修を進めていくための
基本的ないくつかの点について触れてみたいと思います。

1.信頼される監督者になる
  教える者と教えられる者との間に
  信頼関係がなければ真の研修は成り立ちません。
  職場での研修も監督者と部下の間に信じ
  信じられる関係があって始めて研修は成り立つのです。
  監督自身が
  自己啓発を怠らずリーダーシップを身に付けることこそ
  職場の研修の第一歩となります。

2.部下にやる気を起こさせる
  研修の基本は本人のやる気次第です。
  監督者は、
  部下が進んで取り組めるやる気を引き起こすような
  職場の環境を整備することに努力しなければなりません。

3.勉強に適した職場の環境を作る
  人間は環境やムードに左右されやすいものです。
  みんなが仕事に打ち込んでいる職場。
  進歩・改善がされている職場。
  活気ある雰囲気のある職場にするように
  研修に送り出す際と
  迎える際には十分に配慮が必要です。

4.きめの細かい方法を考える
  〇計画的・意欲的に取り組む
  職場研修もPlan-Do-Seeのサイクルに沿って実行されます。
  どの部下にはどのような面の指導が必要か。
  実行した指導方法には間違いがなかったのか。
  絶えず、
  反省・検討してより良い指導方法を考えなければなりません。

  〇部下によって手を変える
  部下はそれぞれ顔かたちが違うようにその能力も性格も異なります。
  従って、
  部下の性格や能力に応じたきめの細かい指導方法を
  一人一人に考えねばなりません。
  例えば、
  積極的な態度をとる部下と
  消極的な態度をとる部下に対するのとでは
  その指導方法もおのずから異なってくるものです。
  
  『きめの細かい手がうてる』と言うことは
  職場研修の長所であります。


  変化のある研修を求める前に
  基本的な研修を必ず修めること。
  いくら時代が大きく変わろうが
  学ぶ姿勢そのものが変わることはあり得ません。
 
  当たり前のことを当たり前にすることこそ
  何より必要なことではないでしょうか。