研修の開講コメントでも

申した通り

創業の『創』と言う字は、

『キズ』と言う意味を持つ・・・。


創業者と言う諸先輩の方々は、

それこそ、

『血と涙と汗の結晶』が、

お客様に支持をされて

現在の各社の姿になっていることは

言うまでもない。


同時に

これら諸先輩は、

『自らを自らで鍛える』と言うことについて

強い意志と実行力そのものが

社の成長・発展を支えてきたと言っても

過言ではない。


『自らを鍛え目標とするものに追いつき追い越す』


このことに、

今、

私達はそれぞれの置かれている

環境条件・立場・役割の中で

全力を尽くすことは当然のことなのだが・・・。


観点を変えて

我が国日本を見てみると

明治維新以来、

我が国は

欧米諸国に追いつけ追い越せと

がむしゃらに国の発展のために突っ走った。

その後の

第二次世界大戦の敗戦のショックにもめげずに

遂には

世界有数の経済大国になったのだが

日本人固有の精神が希薄になり

追いつけ追い越せの目標がなくなった途端に

バブル崩壊

構造不況と言う

100年に一回とも言われる

『大変化』に遭遇し、

デフレ不況後の状況は深刻を増している感が否めない。


この先、

トンネルの出口が

中々、

見えてこないと言う閉塞感が消えないままである。


数年前の人気総理が

お題目のように

『構造改革なくして成長なし』と唱えていたが

果たして、

今、

我々の生活は成長した豊かなものになっているのか。

よくよく

考えてみなければならない。


しかし、

ここで私は言いたい・・・。


『出口の無いトンネルなどはありません』・・・。

夢と

失敗を恐れないひたむきな努力する姿の大切さを

この機に

改めて噛み締めて欲しいと思うのです。


私たち人間は、

追いつくべき目標があれば

その目標に向けて頑張れるものです。


もし、

この追いつけ追い越せの目標がないと

先般書きました(社員としての基本的心構え⑧)

『克己心』や

『自制心』が急速に薄れていくものです。