我れ、

今何を為すべきか。


研修が終了して

早くも

4ヶ月が過ぎようとしている。


諺に

『喉元過ぎれば熱さ忘れる』があるが

人間と言うものは

元来、

甚だモノグサな生き物で

同時に忘れっぽいものである。


後者の

忘れっぽい性格と言うのは、

ある意味では、

生存していく上で不可欠な条件と

言う見方もできるが

これは、

もちろん、忘却・・・。

即ち、忘れ去った方が

精神衛生上、

寧ろ、

好ましいと思われる

精神面な苦痛

肉体的な苦痛について

言われるモノである。


研修の中でのコメントで

何度も

『肝に銘じよ』という言葉を発しました。

仕事においても

あるいは、

家庭においても

私達には、、

『絶対に忘れてはいけないもの』

『常に念頭においておくこと』

と、

言うのは実にたくさんあるものです。


学ぶ

学習をすると言うことは

正に

これら絶対に忘れてはならないことを

身につけることに他ならないのです。


真に大切なことまで

忘却の彼方に

押しやってしまったのでは

もはや、

理性的存在としての人間とは言えないでしょう。


すなわち、

問題はその次です。


例え、

人間として大切なことをしっかりと学習して

その学んだことを

『肝に銘じていた』としても、

その人が、

モノグサで惰性な心に打ち克つ自制心が無ければ

その人は、

単に

『大切なことを知っている人』に過ぎません。


『こうした方が良いとは思っているのだが・・・。』


『自分の意見の方が正しいはずだが揉めるのは面倒だから・・・。』


『やらなければならないことがついつい先延ばしになって・・・。』


等など・・・。

私達にも思い当たることばかりです。


これらは、

全て

『克己心』が欠落していることは言うまでもありません。


『己に打ち克ち、己を制する』・・・。

これは、

私たち現代人に極めて大切なことではないでしょうか。


我れ、

今何を為すべきか・・・。


研修を通じて

毎日の仕事を通じて

あるいは、

私生活を通じて

私達が日々為すべきことは

己の弱い心に打ち克ち、己を制することで

自らを

高めることに尽きると言いたい。