次に

会社勤めに

不慣れな新入社員および若年層の教育の体制を

整えなければならない当社では

何故、

企業は存続・発展しなければならないかを説き

社会生活を幸福に送る上に

必要な諸問題について

確固たる指導理念を持つことが大切となってくる。

近頃、

社員がアルバイト・ACに気を遣って

業務命令を下せずにいると言う話を聞くことがあるが

新人に対して

腫れ物に触るような態度や

非正規社員を特別な目で見るような態度は

決して問題の解決にならない。

このような場合

基本的に新入社員・非正規社員の立場に立って

「今、彼ら(自分)は何を求めているのか?」を

考えてやるところから出発すべきである。

まず、

彼らは自分の幸福を追求する事に遠慮はしない。

そこで、

会社での業務を通じて

間接的に社会に貢献していることの事実を認識させ

それが同時に

自分の経済生活、精神生活の向上の基礎になっているのを

考えさせることである。

個人差があることを念頭において

能力ある者はあるなりに高度な仕事を与え

無い者は無い者なりに

早急に戦力になるように絶えず育成意識をもって

それぞれ適した業務を与え

その仕事の重要性を認識させ

そのことを遂行することに誇りと喜びを感じさせることが

管理監督者の果すべき責任であり指導技術である。

強制や放任などに一方に偏った指導方法では

決して有能な人材は育成できない。

また、

一般的に言えば

仕事の面での能力を高めると同時に

一般的な教養を見に付け

自己を磨いて人格を高め

周囲の事物との調和の上に

人生をより豊かに送れるよう心がけることは

要約すれば

個人の努力が企業での活動を通じて

自己の幸福に還元されるにほかならない。

若年層の業務像とは

『苦学力行』

『刻苦勉励』と言うことは考えておらず

仕事は、

楽しみながら友達と一緒にするものであると言う

自由な感覚が

近年増えている傾向である。

(今後の教育体制の基盤作りについて⑥に続く)