一方、

現実に目を向けてみると、

入社間もない新人達には、

働くことの意識が低く、

おまけに情緒面、

精神面などの内面的な成長も若干欠如しているように感じ、

この側面からも

対応を図っていかなければならない。


飛躍的な仮定をすると、

若年層の考え方は、

社会とか

企業とか

家とか言う抽象的、理念的なものから、

より具体的な、

自己中心的な自己の欲求をそのまま外に現す傾向が強いと思われる。


その特徴的な例示すると、


①物事を割り切って考える。

②言いにくいことも割合平気で言ってしまう。

③権威とか尊敬とかいったものを重視しない。

④口で言うほど行動が伴わない。

⑤ライバル意識が少ない。

⑥弱音を吐きやすい。

⑦言い訳をしたり、責任を転嫁することに長けている。


などが近頃の若い者の特徴であると

他社の人事教育担当者と話すと以上のような特徴が

各社とも共通している。


①と②については、

会社側の受け入れ方や

マネージャー層の覚悟と対応があれば、

むしろジメジメしていなく影でコソコソ言われるよりは指導がしやすいし、

黙りこくって何を考えているのが判らないような従業員は

当社の従業員には必要ないと判断する。


③は、

はなから期待しないことである。

昔風に上の役職者であれば何でも聞いて

一応は従うと言うのではなくって、

上の役職者が、

人として個人として

能力、人柄に魅力を感じ、

自ら尊敬の念がわいてくるというのでなければ、

むしろ人間として自然の感情に反することとなる。


④、⑤、⑥、⑦は、

いずれも経験不足、

物事をやり遂げようとする信念の欠如など、

精神的な不安定が起因するものであるから、

職場での業務態度や日常での生活を通じて

訓練、指導して改める必要がある。


しかし、

書いていて気がついたのだが、

①~⑦の傾向が

若年層に多くみられると書いてはみたが、

今は、

若年層よりもベテランの層にも

この様な傾向が顕著になっている気がする。


(今後の教育体制の基盤作りについて⑤に続く)