学ぶのを止めた途端に、人は老い始めるもの
⑥[メモ魔になろう!]
私は、
前職の関係上、学校関係の方々や企業の社員研修などで
講義や話をする機会が多いのですが、
研修会場などで面白いことに気付きます。
学校関係者では、
今、
担当しています大検取得系のフリースクールでの
「職業指導」などは、
単位を取得する関係もあり、
「メモ」をとる学生が多いのは当然なのですが、
学卒新入社員研修も含めて、
若いビジネスマン・OL層は、
話を一生懸命聞いてはいる様なのですが、
殆どの人が「メモ」を取りません。
それに比して
管理職研修や幹部社員たちは、
熱心に「メモ」を取っているケースが多いのです。
そこで「学ぶ」ことに関しての「メモの重要性」について、
若干触れて見ようと思います。
私たち人間にとって大事なことは、
「見る→やってみる→覚える」と言うことです。
この関係を合わせて「学ぶ」と言うのだと、
私は思っています。
しかもこれは生涯続けなければならないもので、
「学ぶ」ことを止めると途端に
人間は老いを加速させ始めるものです。
皆さんの周りをご覧になれば、
一目瞭然、
一流と言われる経営者が、
年をとっても皆若々しいのは、
いつまでも「学び」続けているからです。
会社の経営同様に
何事に対しても「これでよし」とはしない。
常に新しいことを貪欲に吸収しようとしているのです。
学んでいる間は若々しいのは、
脳細胞の働きからも証明されています。
効率的に「学ぶ」方法のベストな手段として、
「メモ」を取る習慣を身につけろと、
私は申し上げたい。
私たち人間はごく普通の人で
聞いた事・学んだ事の内12時間経つと30%は忘れてしまうし、
24時間経つと70%は思い出せなくなる。
しかも10日経ったら90%は記憶から消えると言われています。
大事だな・知っておいた方がいいなと思うことは、
メモを取っておく習慣をつけておいたほうが良いと思うのです。
そのメモを見れば、
そのことばかりでなく、
当時の状況なども思い出した経験は、
皆さんにもあると思います。
人間の脳の働きは不思議なもので、
記憶の引き出しのようなものがあり、
それを探し当てれば意外なことまでも思い出す(フラッシュバック)もので、
その引き出しを探り当てる「カギ」が「メモ」なのです。
私は、先生の影響でいつも「メモ」をとる時に、
自分なりの「記号」を「メモ」の頭につけておきます。
一つ目は「S」です。・・・学んだこと/教えられたこと(STUDY=S)
二つ目は「T」です。・・・感じたこと/気付いたこと(THOUGHTS=T)
三つ目は「R」です。・・・ルール化したこと(RULE=R)
同時に、
その日「メモ」したことは、
どんなに遅くなっても、呑んで帰っても、疲れていても、
その日の内に「メモ」を整理して、
上記のようなまとめを付け加えるようにしています。
洪水の様な氾濫している大量の情報の中から、
役に立つものを、
どの様に取捨選択するかは、
仕事にも大いに影響してくるものです。
すべて習慣化してしまえば苦にならないはずです。
平成20年2月19日DMP社内訓練フォローアップから抜粋