昨年7月18日。トレンド社の東京本社に設置されたウイルス解析室で、
セキュリティー専門家がネットバンキングの正規サイトにログインするだけで
犯罪者の口座に自動的に不正送金される新種ウイルスを発見したのだ。
検証を進めると、5月から同種のウイルス検出が国内であったことが判明。
18日時点で、検出件数がすでに1万件を超える深刻な状況に陥っていた。
新種ウイルスは銀行が採り入れた「切り札」ともいえる防衛策を破るものだった。
従来型の不正送金ウイルスは、
感染したパソコンでログインすると偽の画面が表示され、
利用者にIDやパスワードの入力を促して盗み取るタイプが主流で、
盗んだパスワードやIDを悪用して後で不正送金していた。
そのため、銀行が、分単位などで異なるパスワード
「ワンタイムパスワード」を顧客に配信する対策を導入し、
従来ウイルスの被害の多くを食い止めることができるようになった。
ところが、ログインだけで自動的に不正送金する新種ウイルスは
「パスワードを一定時間で変えても防げない」(専門家)ものだった。
自己防衛策を講じる必要がある。そのためには‥‥