もうお正月ですか!時間の流れが本当に速いですね。帰ってきて9ヶ月も経ちました。久しぶりのブログ更新ですが、うちの研究所の状況を少し書きましょう。

結局、この9ヶ月の間に僕は何をやっていたか一言でまとめると、「自分の居場所作り」でした。予算を自分で取らないと、他人が取ってきた予算で仕事をやらざるをえなくなります。だから、自分の好きな、得意な分野で予算を取ってこないと、自分の好きでない、得意でない仕事をやらせられる可能性が高いです。だから、僕は懸命に量子暗号関連のプロジェクトを取ろうとしています。そうしないと、自分の居場所はないでしょう。居場所がないと、自分の成長が危なくなります。

今は大きなプロジェクトをひとつ申請しています。産学連携で総額は3億円ぐらいのプロジェクトです。国の大学と日本のグループとの共同研究です。単一光子源、光子制御、量子暗号、もつれ光子の応用などの研究といった内容です。僕の得意分野です。基礎研究ではなく、これらをシステムレベルまで持っていくための研究です。そのほか、小さなプロジェクトを今二つ持っています。全部で予算は4千万円ぐらいです。一緒にやってくれているのは高校生三名と契約社員ひとりです。高校生たちは昨日が最終日でした。契約社員は今年の三月までです。FPGAプログラミングをやってくれています。1月の中旬からはポスドック一人(契約期間6ヶ月)と大学三年の研修生二人(6月まで)が入ってきます。ポスドックはとりあえず様子をみて、大きなプロジェクトがきたら、契約を更新します。今はお金が足りません。基本的には僕が方針を決めて、後は自由にやってくれ、問題があるときに聞きにくるというやり方です。週一回に簡単な打ち合わせをします。

プロジェクトを運営すると、なかなか手を動かす時間がありません。お金を使っているから、何を買えばいいのかを決めるのは一番大変です。責任が重大です。後は雑用と会議に時間が取られます。共同研究しているグループの方、大学の先生の方、商社の方、学生、同僚との会議はかなり頻繁にやっています。会議に出るのは「関係作り」と「情報収集」なので重要です。出ないと、孤立状態になりかねません。後は、レポートを書くことが大変です。時間がかかります。ひとつのプロジェクトの中間報告の締め切りは近いです。会社でほとんど書く時間がないので、土日に家で書いています(泣)。

今はこんな状況です。忙しいですが、好きな量子の仕事だから、充実感はあります。自分のためになるので、好きでやっていると感じています。まあ、もちろんそれも「会社のため」、「社会のため」、「国のため」です。好きなことをやっていて、しかも給料ももらっているのだから、今のところは順調だと言えましょう。今年もよい年であるように、頑張ります。