おおいに議論がなされたものです。
あるいは「お祭り騒ぎ」でした。
将棋村とプログラマーの戦いでした。
その時には良く言われたものです。
「コンピューターには人間の様な大局観が持てない」と。
従って「コンピューター将棋はプロ棋士には勝てない」とね。
それをひっくり返したのが「ボナンザメソッド」でした。
ソフトウエアの進化ですね。
そうして最終的な勝者は将棋AIでした。
さてその時の状況と比較するならば今まさに「チャットGPTは人を超えたのか?」という状況が訪れつつある、と言えます。
公開されているチャットGPTの知性のレベルはまだ人の平均値よりは低い様ですが、少なくとも「人のレベルと比較できるAIが誕生した」と社会的に広く認知されました。
このような事は今まで起こった事がなく、史上初のことであります。
そうして将棋AIに比較して考えますれば「チャットGPTの知性は遠からず人を超えていくであろう」という事が予測できます。
その予感があればこそ人は大騒ぎをしているのでしょう。
さてチャットGPTのもう一つの見方は「新しいプログラム方法が登場した、と見ることが出来る」というものです。
プログラムの最初の形は機械語ですか。
アセンブラーですね。
そうしてフォートラン、ベーシック、C言語、パイトンと続きます。
インタープリターからコンパイラーへの進化もありました。
そうしてチャットGPTの登場で「自然言語によるプログラムが可能となった」のでした。
これは従来の「プログラム言語ごとにその文法を学ばなくてはいけない」という状況を根本的に変えるものです。
プログラムはチャットGPTの誕生によってソースコードから自然言語で書かれた仕様書のレベルにまで上昇しました。
ま、概念的にはそうなんですが、今の所はまだ「チャットGPTの吐き出すソースコードには人手による修正が必要である」という状況ではあります。
しかしながら、これも遠からず克服されるであろう事をオープンAIには期待しておきましょう。