時を同じくして、勇魚も門番である月鮫の助手:晴嵐によって
母親であり村の長であった飛波が、実は完全に村の人間では
なく、源城の先代の当主の血が半分流れている事を聞かされる。
刹によって、その事実を知らされた阿修が、ただ姉を救いたい
想いを告げた瞬間、隠れていた凪が雷兎に見つけられ捕え
られる。凪を殺そうとする雷兎を制し、阿修自らが物陰に凪を
連れていき刺し殺す。。。それをひそかに見ていた汐が、あわてて
勇魚に阿修が裏切ったと報告しに走る。
飛波を殺した子供は、4年前に刹に拾われ育てられていた
立葵(たつき)という男の子だった。彼は、異常に刹を姐様と
慕い、刹のためなら殺人もいとわない子供に育っていた。
立葵は阿修にも憎悪を募らせる。だが、刹が阿修を必要として
いると知っていて、ひたすら耐えていた。
刹の策略で、源城に与えられていたのは薬ではなく毒である
ことが門番たちの知るところとなった。実は雷兎は門番で、
源城に潜入していたのだった。次第に、刹の盛った毒により
壊れ始める源城。まもなく、アムリタを奪うための戦が始まろう
としていた。
汐の報告で、阿修が裏切り源城が攻めてくる事を知った勇魚
たちだったが、一足早く村は攻撃を受け戦が始まった。その時
勇魚たちも、刹が生きていて源城で指揮をとっている事を知る。
その頃、領主:源城は、雷兎によって刹の真意を知らされ、
肉体も精神も壊れつつも、刹への怒りを燃え上がらせていた。
一方、村のはずれで月鮫と阿修が出会い、アムリタへの復讐に
取りつかれた刹を、そして戦を止めるため動き始める。
戦のまっただなか、現在の巫女で汐の妹である海里(かいり)は
源城の兵士に崖の上に追い詰められていた。巫女は命と引き換えに
言霊を呼び、アムリタの封印を解くことができるのだった。海里は
アムリタを渡さず、戦をとめるために命をかけて村を守り、海に身を
投げた。
アムリタの封印は解けた。
言霊の代償として力をもろにうけた勇魚は気を失い、汐に支え
られ村のはずれに来ていた。そこに雷兎が通りかかり、一戦交え
ようかというその時。裏切った阿修によって殺されたと思っていた
凪が、阿修とともに現れる。阿修は裏切っていなかった。5年前と
同じように、刹をとめようとしていただけだった。
刹の真意を知り、完全に精神も肉体も崩壊し人外となった領主
源城は、すでに理性を失い門番3人に襲いかかり、彼らによって
斬り殺された・・・と思ったが、執念か薬の作用か、蘇生する。
すでに、人としての人格も理性も失われていた。