伝統を活かした、健康で豊かな暮らしを伝えたい。

「遠州バザール」には、そんな想いで出展した企業・団体もあります。

 

今回は、「お茶の淹れ方体験」の機会を提供してくださっている「農業生産法人 有限会社 村松商店」さんをご紹介します。

 

 

村松商店さんは、2015年の「第5回 遠州バザール」から参加されています。

日本茶インストラクター村松正浩さんは、東日本大震災の前まで東北に住んでいました。テレビ画面に写った東北の状況を故郷の浜松で見た村松さん。お茶を扱う企業として、何かできることはないのか…。と考えていたそうです。

 

そんなときに紹介された「遠州バザール」。東日本大震災をきっかけに始まったイベントと知り、出展を決めました。

 

試飲・販売でお茶をモノとして売る方法もありましたが、村松さんが着目したのは、「家庭」でした。

「どうすれば健康に過ごせて、暮らしが豊かになるかを考えたとき、モノを売るのではなく、お茶の淹れ方を知って家庭に持ち帰ってほしいと思ったんです。だから、飲食ゾーンではなく、体験ゾーンで出展させてもらいました」。

 

茶葉の需要が伸びず、家庭に急須がなくなったと言われる時代。

しかし、「お茶の淹れ方体験」を訪れた人たちの「おいしい!」「やっぱり違うね」という声に手応えを感じているそうです。

 

村松さんは「急須でじっくりと淹れるお茶の美味しさや、お茶はエコである点を理解してくださるお客様は、けっこう多いんです。そのようなお客様とお話しするために、これからも出展を続けたいと思います」と話しています。