カミュの左手カフカの右手(後出し盤) | えんそくオフィシャルブログ「クラオカユウスケのSeven Rock Days 2」Powered by Ameba

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何度もいいますが、
前言撤回が得意。ぶうです。


さて、ワタクシの
「この曲達は、混ざる事のない、しかし切り離す事もできない、6曲と6曲なのです!」
だとかゆう、よく分からないこだわりのおかげで、


「ミニアルバム×二枚」で一つのタイトルを持つ作品!


とゆう、なんの得も無い「CD二枚組」形態でリリースされました

「カミュの左手カフカの右手」
このわがままで、ままならないCDも、どうにかこうにか、えっちらおっちらと売れてゆき、
とうとう初回生産分の売り切れが見えてきました。
(とは言え、それまでにはまだしばらくかかりそうです。持ってない人はヨロシク!)
とゆうことで、
この度追加生産が決定したわけです。

が、しかし!


ならば、ただ同じものを作るってのもバカらしい(?)
だって人は成長しているんだもの!
「またプレスするならこれを機に!」
とやりたいことも出てくるってものです。


発売から今日までの間で、
「実際出来上がって聴いてみるとめんどくせぇ作品だなぁ。特にこだわったとこに限ってめんどくせぇわ!」
とリスナー目線になって考え改めたぶうさん(笑)
今度はメンバーや園長の意見に基づき、

最初に抱えていたこだわりなんて全部どっかに捨てて(笑)
言わば「ぶうさんのこだわりどころを切り捨てたVer.(笑)」として、
ビギナーに聴きやすく、ヘビーローテーションにも耐えうる、
「まともなフルアルバム」として再編してみたのが、
この追加生産分「カミュの左手カフカの右手(後出し盤)」でございます。


ツアーも終わり、昨日はさっそく一日中PC前に張り付きでひきこもって、こいつのジャケット、歌詞カードなどの制作作業に没頭していました。
さぁ!その結果出来上がった新しいジャケットがコレだ!
どどんっ!!

えんそくブログ-IMG_7568.jpg


おぉ…なんでしょう…この、
「最初からこうゆう完成系が見えていたのかもしれない。」
と思わせるようなしっくり感。
見慣れた素材を流用しているから?
広告、チラシなどで見慣れているから?
どうもそうじゃありません。

だってジャケットだけではないのです。


作り直して分かる中身のしっくり感。


…おかしいなぁ。
この「カミュの左手カフカの右手」とゆう作品。
確かにどの曲も「魔夏のマッケンロー」から連綿と続く、「あるテーマ性」に基づいて書かれてはいるのだけれども、
それでもボクは間違い無く、「左版」と「右版」、

意識して違うものを描いたつもりだったのに…。
混ざり合わない「6曲と6曲」のはずだったのに…。


なんでしょうこの感覚。


「作者の意図の外側で作品が動き出す」

と言ったような表現をする作家がよくいますが、ボクはまだ未経験。
でもこれは、それと似たような感覚なのかもしれません。
不思議な科学変化が起きたのです。


喋りたがり、知ってもらいたがりのボクが、自分達の作品についての解説(ネタばらし)をしなくなって久しいですが、
(音源の解説コーナーが「マルコム」で途中放棄されたままなんですよ実は…それを無視して次に進んでもいいものか…うーむ…)


そう、今日はここで改めてこのミニアルバム、

初回生産分「カミュの左手カフカの右手」の
「左版」「右版」それぞれのテーマなんかを少しだけ解説してみましょう。


右版は、
まるでえんそくとゆうバンドの「今」とこれからを説明するかのような、言わば「自己紹介的」意味合いと、
えんそくを聴いてくれる皆さんへのメッセージ、願いと意思表明を込めた、少しだけアダルトでクール(?)な物語。


そして左版は、
ボク自身の一番根元的で生々しい、思春期、青春期とも言うべき、バンドを始める前の思いを叩きつけた、
言わば今のボクを形成するに至った、どこか青臭く熱い物語。


こんあ感じで、
二枚はそれぞれに、ヒーローもヒロインも違う、登場人物の異なる物語。
そのはずだったんです。


しかしそれはやっぱりボクの小さな「頭」で考えた「理屈の上」での差別化でしかなく、
やはり全てをひっくるめると見えてくる作者像は同じ、
俺とゆう一人の人間の魂の切り売りだったようです。


二枚のミニアルバムを合わせ、曲順を入れ替え、12曲を一つに並べる。
仕様や曲順同様に、こだわりをなるべく捨て、
できるだけ素直に、声の通りに直した歌詞表記。
それを順になぞって読んでみる。


あらららら。
なんだか新しく見えてきた。
二つの物語の人登場人物達が混ざり合って収まるとこに収まって、
自分でも意図しなかった何かが浮かび上がってくるようだ…


面白い体験。


これでまたさらに「左手右手」の曲達を深く愛せそうな、

そんな気になったツアー明けのパソコン作業でした。




んなわけで、
初回生産分を買っていない方はどちらにするかよーく悩んで。
すでに初回生産分を持っている方も、お金に余裕があれば是非。
確かに同じ曲だけど、もう一度味わえば、ボクと同じように、何か見え方に変化があって面白いかもしれませんよ。


ちなみに新しい収録曲順はこちら。




「カミュの左手カフカの右手(後出し盤)」


01.夜泣く!!噂の赤んぼ少女
02.君はランボー
03.ブルーハーツ
04.14才
05.YES! BUT! 堕落道
06.君の左手ボクラの右手
07.妖怪ジジィのテーマ
08.バイク de 百鬼夜行
09.TDL
10.Dancers.
11.掌の上の街
12.「 」




もう一度言います!
後出し盤は主に、

いろいろ余計なものがなくなってストレス無く聴ける!

初心者にもオススメ!
って再編方針です。
例えばエンドロールを待つことなく、直接「その後」が聴けるのでいいです!(笑)
(実はほんの少しだけMIXもいじってあったりします)


初回生産分では、周囲の「???」を振り切って盛り込まれたぶうさんのこだわり。

それをくみ取って、その上で愛してくれていた、
言わば「初回派」「ぶう派」の方々がどう思うか知りませんが、
ボクは関係者各位に資料としてお渡しする際はこちらの盤で行きたいと思っております(笑)
だってこのほうが単純に聴きやすいんだもん(笑)


まぁどっちが良い悪いではなく、

言ってみれば、
初回生産分の仕様や曲順は、語られている物語と「意味」に重きを置き、
後出し盤では、純粋にその曲の曲調が求めているポジションを見い出して適切に配置した。
そんな感じかもしれません。
(何とは言いませんが、いくつかの既存の名盤の曲順を参考にしてみたもの。)


なにはどうあれ、
アーティストとゆうのは、やっぱりこうしてグルグルと収録順一つに頭を悩ませているもんで、
やはりいきなりパソコンに落として好きな曲だけとかランダム再生とか、ボクは邪道と思いますね。
ランダムは全曲聴いて、せめてなんとなく口ずさめるようになってから!って感じでどうでしょう!