第二回『主はかく語りき』 | えんそくオフィシャルブログ「クラオカユウスケのSeven Rock Days 2」Powered by Ameba

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V系バンドってえてして宗教に例えられる事がある。
素晴らしい事だと思う。ぶうです。


学歴、資格、才能、恋人、両親、神様
みんな生きる為に何かしらにすがって生きていて、
できるならそれが「自分自身」であるのが一番理想的だと、俺は考えるんだけど、
人間そんなに強くないらしく、自分だけで全てを解決するのは難しいみたい。
そんな時に、自分の心を包んで癒して救ってくれる拠り所が、
誰かの発信する音楽だって事は決して悪いことじゃあ無いような気がする。
いや、むしろいいんでないかい?
素敵じゃあないかい?
形が無いぶんだけ、「神様」って概念にかなり近い気がする。
ふむ。俺も誰かにとってそうありたいもんだ。
狂信熱烈歓迎よ(笑)


てことで、
えんそく最新アルバム「新世界」の各曲を、
創造神であらせられるところの、主、ぶう様が解説するこのコーナー!


ぶう様の『主はかく語りき』第一回!


ちゃんと二回目があってよかったなぁ(笑)
軌道に乗ったかな?
はじまりはじまりードンドンぱふぱふ!


今回も2曲解説していこうと思います!
まずは4曲目!ライブハウス物販で「新世界」を買うともらえる限定特典のひとつで、
振り付けビデオもあります!


「アンテナマン」


何を隠そう、「新世界」完成直後に聴いたファーストインプレッションでは
「これ最強に名曲なんじゃねぇ?」
と思ったインパクトNO1ソングです。
ただ、好きなんですけどいかんせん・・・
これ実際歌ってみるとすげぇ大変でねぇ・・・えんそく史上一番キツイかもしれん(笑)
とにかく歌うところが多いんですね。
今回アルバムの裏テーマとして「やたらボーカル以外の奴が歌っていやがるっ!」ってアルバムにしたかったってのもあったので、
どっかしらユウスケ、ミドに歌ってもらえばよかったなぁと今更ながら思ってます(笑)
で、これ「新世界」では唯一のミド曲ですが、
なんにせよミドの作ってくる曲は変ですね。
ヘンテコなのに妙にPOPにまとまる不可思議さがありますね。
いっつもデモを聴いた段階では「???」って感じなんですが、
その戸惑いにはもう慣れたんで、「きっといい曲になるな!」と謎の信頼(笑)
そして案の定と言うか、今回は完成してみたら予想をはるかに超える良さでした。
聴けば伝わると思うけど、曲に封じ込められたあのムード。
レコもアレンジもわいわい楽しくできた曲だったね。
深夜のスタジオで本来歌がなかったパートにあの謎の「オペラ風の歌」を入れる事にしたあたりから、
想像のナナメ上を行き始めた気がする「アンテナマン」(笑)
あの日のスタジオは皆ずっと笑ってて、異常なテンションだったと思うんだが、誰か知らない間に危ないものでも焚いたんだろうか?(笑)
もはや誰が提案してオペラ風の歌い方になったのかもとんと思い出せないし。
他にも、仲のいいスタジオの兄ちゃんがくれた
(大昔にスタジオに誰かが忘れていった物らしく、「えんそくにあげよう」と思っててくれたらしいけど、
ソレってある種盗んだ様なもんだよな・・・笑)
テルミンを、できもしないのに使ってみたり(笑)
(ミドはできもしない事を堂々とやってのける事にかんしてはプロ級だっ!それ何のプロだか全然分からんが)
歌入れ当日になって「あ、そういやコーラスのところ歌詞作ってないよ!(笑)」
と俺がスペシャルな痴呆っぷりを発揮し、
その場でコーラスの歌詞を考えたり
(あれ聴いてパクリとか文句言う奴って馬鹿なのかな?)、
えんそく得意の「いい意味でのテキトー」がフル回転して、
いい方向に転がっていって、
「どうやったらこんな曲ができるのか分からない。」
とゆう凄みのある曲の典型的なパターンになっていると思う。
だってもし他のバンドがこの曲演ってたら、
「一体どうゆう思考で作ったんだろう!?」
って思うもの(笑)
そうゆう意味じゃ「新世界」で一番えんそくらしい曲なのかもしれないですね。


歌詞的には直球で、「ひきこもり」の歌(笑)
オタク特有の「恋」を遠ざける性質や、
年齢とともに自然と起こる、そこからの脱出、
その時に生じる自己矛盾、
最終的な居直り。
この辺の俺も通ってきた道を赤裸々に、コミカルに、かつポップに叩きつけてる(つもり)と思う。
オタクの人生における少年期の、転換期の、思春期の物語。
メロディーに対する言葉の響きを大事にしたつもりで、青臭いメロディーといい感じでマッチしてます。
マンガとアニメとゲームとネットがあればOKで、
「俺はなんでも分かる凄い奴だ」と思ってた。
「恋より楽しい事が多すぎてマジで恋愛とかどうでもいいよ」と思ってた。
おぉ、愛すべき中2オタク男子!
まぁ、俺の地元にはまだそんな「神の領域に住む者」がごろごろいますけどね(笑)
その領域で行き続けるのはねぇ、まさに綱渡り。
いつ足を踏み外して「人間の領域」に落っこちてきてしまうか分かりませんから。
意地とプライド、盲目性、気づく事への恐怖、選民意識、etc・・・
真性のオタクとは奇跡の力でバランスを保って生きる、まさに生き仏!
少しでもきっかけがあると化学反応を起こし純正の「聖域」は崩れ去って、
俗世と混ざってにごってしまいますから。
上に上げたいくつかは、本当に失くすのが惜しい、かけがえの無い「心」です。
最近の「リア充オタク」に足蹴り一発!!


そんなところで早々次にいきまして。
曲順通りに「新世界」の5曲目へ。


「湘南ギャラクシィナイト」


これは、書き下ろしの新曲が圧倒的に多かった「新世界」の中にあって、アルバム製作前からあった数少ない曲の一つ。
と言っても、コーナー第一回でも書いたように、「新世界」は曲と曲との連想ゲーム、
キーワードやテーマ、キーイメージなどで全体をリンクさせて世界観が紡がれていくような感じで作ったので、
歌詞はアルバム収録が決まってから俄然書き直していて、
いつもは滅多に歌詞を書き直さない俺なんですが、この曲については珍しく2回も歌詞が変わってます。
そもそもにアルバム収録が決まる前から(むしろ「銀のハコブネ」を作るよりも前から)ライブでやってた曲なんですが、その時点で一回直してるんですね実は。
最初は「ガンモライダー」とゆう曲名でした(なんだそりゃ・・・)
「自分の住む街をぶっ壊す為に、宇宙からガンモそっくりの隕石に乗ってやってくるガンモライダーを歌で呼び出す」
って内容だったんです。密かに。
確か「湘南!ギャラクシィー!ナイトッ!」ってコーラスの部分が、ちょっとよく覚えてないんだけど
「ガンモっ!」だったね(笑)
なんか…考えたらそっちのほうが面白いねぇ(笑)
だけどちょうどVロックフェス開催が決まって、それに俺としては出たかったんですよ。
やっぱV系のはしくれとしては。だってフェスじゃん!楽しそうじゃん!
でもそれに出れないから、フェスに呼ばれないミュージシャンの切なさと憤りを込めた歌詞を書いたんです。
それが「新世界」に収録される前の「湘南ギャラクシィナイト」
結果、その原型を残しつつもほとんど別の内容になっちゃったけど(笑)
ただ、最後の
「ハブんないでくれよぉーー」
ってのは心底からの本当の俺の魂の叫びだね(笑)
例え場違いでも、俺が忙しそうだったとしても、イベント事に呼ばれない(声をかけられない)のが一番嫌だ!
俺抜きでどっかに遊びにでかけたとか、後で聞いたらマジで怒る!
(まぁ呼ばれても8割方行かないんですけども・・・笑)
とにかく皆が集まって楽しんでるのにハブにされるのだけは勘弁ならねぇのだ。
そこのツボを心得られない人とはちょっと友達としてはやっていけないね俺ぁ。


てことで、今回解説した2曲は、
とても軽い気持ちで、さくっと聴いてもらえる曲だと思うので、
なんか聴いてるとぐったりするような曲が多いえんそくですが、
口直しのガリかしば漬けって感じでね。
いい塩梅よね。


あ、書き忘れたけど、
「アンテナマン」の最後のところ、
歌の裏に入ってるコーラスはね、
あれ、パフュームのポリリズムを意識したんだよ。
うん。
流行りには敏感にね!
え?全然分からないって!?(笑)
わっはっはっはー!
じゃあまたねー!