掛川城の入り口南東にある大手門が、復元されたとはいえ、
ここだけと思っていました。
先日袋井市にある遠州三山の一つ油山寺 を訪れた時、
油山寺山門は、江戸時代初期建立された掛川城の大手門を
明治6年(1873)、移築した門であるとし、城郭造り、前後庇付
入母屋造り、重層本瓦葺き、漆喰白壁です。
角総欅材を使い、正面の大扉は楠の一枚板を使用などと
と書かれていました。
掛川城の大手門と油山寺山門を写真で比べてみました。
一見似ていますが、結構違っている個所がありました。
復元された掛川城の大手門は正確な姿を伝えていものでは
ないようですが、二層式の櫓門(楼門)、二階は漆喰塗りで
格子窓付きの門櫓をおき、ひさし屋根を付けた大手門
当時の面影を留めていることは確かなようです。
なお、掛川城の大手門・番所は掛川市指定文化財ですが、
油山寺の山門は国の重要文化財となっています。