自閉症のお子さんに模倣を教える一番の近道 | 障がいを持つ子供の将来を見据えた海外療育

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コロンビア大学院で特別支援を学んだ療育の専門家が個々の将来を考慮した子供の成長を伸ばす方法論を事例と一緒に紹介します。

 

  模倣を教える一番の近道

障がいをもつ子供達に米国式・脳と体からのアプローチで認知力向上を目指して指導している療育コンサルタントの竹村文です。

 

模倣ができるようになるには、模倣を何度も繰り返し訓練するのではなく、模倣できる体を作るのが一番の近道です。

 

1、模倣力を育てるには体作りから

2、就学前の自閉症を持つ男の子

3、日本式繰り返し療育 VS. 米国式脳と体作り

 

 

模倣ができる体とは

自閉症、ダウン症を持つ子ども、知的に遅れのあるお子さん達の社会性や認知を育てるための第1歩は模倣です。ママ、パパ、お友達、先生を見て自分も真似する、これが模倣です。模倣ができるようになるためには、

 

・自分の体の認識ができている

・自分と他人の区別ができている

・見るべき物、人を選択し見ることができる 

・見るべき物や人を見ることができたら、それとと繋がることができる 

等があげられます。

 

これらができるようになるためには、体(特に赤い部分)を育てることは必修です。

 

 

 

3歳自閉症を持つ男の子

当時3歳自閉症(現在2年生)を持つ男の子のお話しです。言葉での主張はなく、不快感は怒ったり泣くことで教えてくれました。新しい場所、知らない人との関わりを持つことを好まず、不安も強かったのを覚えています。そのため、私は関わらずご自宅でBBAのマッサージやタッピングを実践して頂きました。

 

BBAを始めて6か月経過したことから、指差し、言葉での主張(単語)がでてきました。一番嬉しかったのは、保育園の先生から短時間ですがお友達と一緒に遊び始めましたという報告がありました。

 

 

 

日本式繰り返し療育 VS. 米国式脳と体作り

日本の療育では、模倣の練習として「〇〇真似して」、「□□真似して」と繰り返し訓練をします。私も昔はこの繰り返し療育やっていましたが、教えている私も楽しくないし、子供も嫌になる。悪循環の始まりです。

 

米国式の脳と体作りは、スキルを教えるのではなく真似できる体作りをするので、真似ができるようになると社会性も育まれていきます。

 

子どもにとっても支援者、家族にとっても楽にできて、脳と体が育ることが一番です。

 

 

 

 



その子が描いた絵です!