アナトール・フランス Anatole France(1844-1924)
『我々の子どもたち』(Nos enfants)

 Sold out Merci !

 

ため息の出るような美しい本との出会い。

買い付けに出かけると、そんな巡り合いに胸を膨らませますが。

その期待に叶うようなものと出会えたときは、「この仕事をやってて良かったな」とつくづく思います。

こちらの本もそんな出会いのひとつ。
岩波文庫から出ている三好達治の訳本には以下のように書かれています。

『この本は一八四四年に生まれて一九二四年になくなったフランスの文豪アナトール・フランス(Anatole France)が、一八八六年にパリのアシェットという本屋から単行本として出した「我々の子供達」(Nos Enfants)という本の全訳です。この本はその後一九〇〇年に至って、また改めて上下二冊本として刊行されました。その二冊本の上巻の方には、最初のままの「我々の子供たち」という題がついていますが、下巻の方には「少年少女」(Filles et Garçons)という新しい題がついています。』

(『少年少女』三好達治訳、岩波文庫、1972改版)



子供たちを描くイラストの多いモンヴェルですが。

この初版本でも子どもの愛らしさと、フランスの文体の奥深い機微を見せるような雰囲気を、しっかりと描き出しています。

このブログを書いている間にもう1冊の『少年少女』はお客様のもとに旅立っていきましたが。

時を経たものに宿る美しさを堪能して頂ければ、と思います。