Qoomoです。

 

今日は前回の続き・・・

MOVIE DESIGN TALKについての続き。

 

この対談、半分でお腹がいっぱいになっちゃうくらい

内容が盛りだくさんで味付けも濃くて・・・。

 

それぞれの作品の誕生秘話とか

 

具体的な技法についてまでお二人とも惜しみなく語ってくださって

そういう意味でも収穫の多い内容だったし

 

デザインに対しての深ーい愛情やら、苦労話やら

こんな批判も受けてます!みたいなものまで

 

聞いてるだけでお二人の素直さや実直さが伝わってきて

微笑ましくもあり

 

だからあえて文章で残すより

とにかく聴いてみてね!っていうのが率直な感想なんですが・・・

 

 

その中で、うーん、と考えさせられる

 

ポスタービジュアルについて語ってはいるのだけれど

そこに止まらない

韓国と日本のカルチャーの関係性や結びつき

現在の立ち位置がはっきり出てる(出てしまってる)

部分があったので

今回はそれについて取り上げたいなと思います。

 

・・・ちょっと耳の痛い話。

 

 

・韓国の今のポスタービジュアルついて

 

12年前くらいまでは、デザイン的な美しさよりも

俳優をいかに大きく扱うかなどが重要視されていたけれど

最近は映画の空気感、雰囲気などを伝えるということが

より求められるようになってきた

 

対して、

 

・日本のポスタービジュアルの現状

 

幕の内弁当のように映画の内容を俯瞰視して情報を多く入れ込むことが

重要視される

 

上はチェさんのコメントで、下は大島さんのコメント。

 

そしてそう語った後、大島さんが語った続きが

非常に重くて、ですね・・・。

 

「90年代の日本と今の韓国の状況が

ここに来て逆転してしまったという現状がある」

 

第一線で、妥協なく仕事をし、素敵なビジュアルを発信し続けようと

闘い続ける巨匠がこれを口にするのは

説得力半端ないしーーーなんていうか、重すぎる一言だなって。

 

これって、実は作り手云々ってことより何より

受け側の成熟度が大きく関わってくる

問題だと思うから。

 

チェさんは、それこその80年代〜90年代に目にした

日本も含む海外の素敵なビジュアルをきっかけにして

この仕事を初めて、今迎る、当時よりだいぶ自由になった状況がある。

(その中でも、日本の影響が計り知れないということを

この対談でもしっかり語ってくれています)

 

 

80年代〜90年代といえば・・・。

日本には、渋谷を中心として、ミニシアターブームってのが到来した。

 

ユーロスペースとか、シネマライズとか

文化村ができたのも確かその頃だったような記憶が。

 

ミニシアターは、大衆性より芸術的評価の高い

素晴らしい視覚世界をたくさん見せてくれて・・・。

 

それと同時に、若者発信で、

渋谷には舞台や音楽などのあらゆる方面で、

その時代の代表として今も語り継がれるような

素敵なカルチャーがたくさん生まれた。

 

わたしも夢中になりました。多感な年頃だったので。


大島さんが口にした90年代とは、おおよそその時代のことを指してるのかと。


だけど、やはり少数派は少数派。

経済成長が頭打ちになるとともに、それはどんどん衰退していって。

 

 

加えて、次にやって来たのが、シネコンブーム。

作品同士を一定期間の興行成績だけで(大衆性だけで)

競い合わせるっていう恐ろしい箱、それがシネコンですよ・・・。

 

この戦いを征するために考えられた苦肉の策のひとつが

大島さんの言っていた、幕内弁当方式なんでしょうけれど・・・。

その作品が、どれだけ面白いかっていうのを、質より量で伝えるっていう。

 

 

結局、その先にあったのが「逆転してしまった」っていう現状なわけですよねー。

 

実際、土台となる作品そのものも

シネコンの登場からは、JKもので溢れかえるという始末ガーン

 

ディズニーやマーベルのキラキラした世界に対抗できるものが

女子高生の制服しかないという判断だったのか????

 

日本映画だって、何十年もカンヌの常連!

遡れば、ハリウッドでリメイクされた黒澤明監督とか

ヌーベルバーグの誕生にも貢献したって言われてる

溝口監督の存在とかもあって

古くから世界に誇れる上等な芸術なのに・・・。

 

 

 

しかしながら。

韓国って日本以上にシネコンが中心ですよね(多分)。

勿論、チェさんもその煽りは受けている、と、対談でもおっしゃっていました。

 

 

けれど、この現状の違いはなんなのか。

 

先日、韓国カルチャーにハマったきっかけのひとつとして

某通販サイトをご紹介しましたが

 

実はもうひとつの大きなきっかけとして「オールドボーイ」っていう映画をCSで見て

その面白さに度肝を抜かれた!っていうのもあるんです。

 

 

 

この映画のポスターもチェさんが手がけたって対談の中でおっしゃってましたね。

原作はオールドボーイ―ルーズ戦記っていう、日本の漫画です。

 

ちなみに

 

わたしが感じた最大の魅力は、インディーズ映画のような熱気を感じるところ。

それからあっちの映画に興味を持つようになりました。

であっても、少し前のものなので荒削りな部分も残る作品ではあった。

 

 

 

それが10数年を経て、洗練されて、ついにオスカーを受賞する作品まで登場するほどになる。

 

シネコンでの勝負に勝つために、この10年、あっちがしたこと。

それは映画文化そのものの質をそのものを上げる、っていう本質的な努力。

 

カメラマンやCGを作る人を無償でハリウッドに送り込んだって聞きます。

10年がかりで人材を育成したと。

 

結果、受け側も目が肥えて、共に成熟した。

だからこそ、空気感、雰囲気で作品の世界観が伝わると・・・

クリエイティブの力を信じる人の割合が、多くなったんじゃないかな、と。

 

 

 

逆に、こっちはでは、全く違う道を進むことになる。

宣材の方を、どんどんどんどん受け側に寄せる、というね・・・。

 

そこには、何より相手のことを優先して考える国民性や

安定志向も多分に影響してるんだと思う。

 

でも、それって究極、一番想像力の無い人に合わせるわけだからさ。

ビジュアルの完成度に重きをおけば、相当厄介な思考だと思う。

全ての漢字にフリガナを振るような行為だもの。

 

 

 

という訳で・・・。

ここに、今迎える現状の、大きな違いがあるのかなって思うんです。

 

 

あれ?

なんかポスタービジュアルから話が逸れたような・・・

 

次回はーーー時を戻さなくちゃ!

 

 

 

そうそう、前回、

これはどうなんだろう?

 

 

というとこで終わったんだけど・・・

 

撮影を担当したスタジオまでは調べてくれた方がいらっしゃったんですが

やっぱり製作元までは辿れなかったー

 

ただ、

これのカリグラフィーは製作が確認できたので

(情報ありがとうございます・笑)

 

 

propagandaの立ち上げとこの映画もの封切りの時期が近いし・・

 

大手から独立したての時からのそんな関係って事で

スーフィルムさん、長いお付き合いなのかな?

 

だからあえて、そう信じたいけれど。

 

 

わからん(笑)