Squier Affinity Jazzmaster 改 ① | ENSEMBLE ni-ke

Squier Affinity Jazzmaster 改 ①


以前、改造過程に少しだけ触れてそのまま放置していたこちら。


ピックガードごとアッセンブリ一式を交換できるようにしただのといろいろ宣っていましたが、肝心のジャズマスターとしての基を完成させていませんでした。

重い腰を上げて今回ようやく仕上げたので、何度かに分けて記事にしたいと思います。



まずは購入時のままの写真。

元はシェイプがジャズマスターなだけの、シンプルなただの2ハム仕様のギターでした。

なぜこれを購入したかというと、単純にジャズマスターが1つ欲しくなったからです。

しかし本家Fenderを買うお金はないし、Squierの安いやつはトレモロも含め形はちゃんとジャズマスターだけど、ボディ材がポプラというのがどうしても引っ掛かる…。それならば最安値で2ハムだけど、ボディがバスウッドのこのAffinityをがっつり改造して本家に肉薄させてやろうと、DIY魂に火がついたわけです。



その後、ちゃんとしたジャズマスターピックアップを搭載することを想定してザグリを弁当箱に拡張し電導塗料を塗布。さらにジャズマスター用のトレモロユニットを購入し換装。
ここまでで既になかなかの大規模作業でした。


ジャズマスター用のトレモロユニットはビグスビーなどのようにただ付けるのではなく、それ用にザグリを掘る必要が生じるので注意と覚悟が必要です。

本来はブリッジもジャズマスター用のものに交換する必要があるのですが、それにより弦落ちの心配が生じてしまうことも考え、ある種賭けではありましたがこのままの何の変哲もないノーマルブリッジのまま改造を進めることにしました。

ジャズマスターとして、もっと大袈裟に言えばギターとしての機能をちゃんと果たすのか、完成してみなければ分からない状況だったわけです。



そもそも元々がスタンダードなジャズマスターではないので、ピックガードは勿論自作になります。これも地味に大変でした。
そして仮置きしてみる。

おぉ…我ながらうまくできたしカッコいいのでは…?

もともとピックガードはブラックパールで仕上げようと思っていたんですが、黒ボディにブラックパールの組み合わせは他のギターで使いたかったのと、何より黒ボディに赤鼈甲といえば私の最も敬愛するあのギタリストのメインギターの組み合わせですからね!

テレキャスターでその組み合わせにしてしまうとあまりにそのまま過ぎてファンとしては却って躊躇してしまうんですが、ジャズマスターでその組み合わせにする分には許されるしカッコいいはず…と思い実行に至りました。



ピックアップは本家FenderのPure Vintage '65 Jazzmasterのセットを購入。
カバーはもともとクリーム色のものが付いていましたが、黒を別途購入。サイズ違いで黒カバーを2組購入してしまったことも今となっては良い勉強でした……。



線は白がホット、黒がコールドは分かるとして、フロントとブリッジの違いは…?何も記載はなく、青と赤のマーカーで点が書かれているのみ…。

ネットでいろいろ調べたところ、青がフロント、赤がブリッジということらしいです。文字で書いてくれりゃ分かりやすいのになー…。



裏面。
手書きの配線図を添えて。

ポットはボリューム、トーンともにCTSの1MΩ。今までちゃんと使ったことがない大きな値なのでドキドキです。
ボリュームはBカーブ、トーンはAカーブにしてます(トーン用のAカーブは他のギターから外したお古)。

1MΩのBカーブがなかなか見つからなくて購入するまでに時間がかかりました。ポットが品薄の現在なら手に入らなかったんじゃないかなと思います。

さらにはミニスイッチも付けてます。何のスイッチかは後の記事で解説します。



そして配線。

ハイパスは私の定番のディップマイカコンデンサー、値は1000pFで、スムーステーパーとして470KΩの抵抗を付けてます。

なぜマイカコンデンサーかと言うと改造を始めた初期にたくさん購入したからで、なぜ抵抗は470KΩかと言うといろいろな値を試していて今回たまたま470KΩを選んだという、ただそれだけのことです。

トーンコンデンサーはMODのオイルコンデンサーで値は0.033μF。ジャズマスターの定番は1MΩのポットに0.033μFのコンデンサーと以前どこかで見た気がしたのでそれに従いました。根拠はそれだけです。

こればかりは実際に音を出してみるまで自分の好みにちゃんと寄っているかの判断はつきません。そこがエレキギターの難しくも面白いところだと思っています。


次回に続きます。