4号機を先に仕上げます ② 完成 | ENSEMBLE ni-ke

4号機を先に仕上げます ② 完成


今回は塗装剥ぎやリフィニッシュの工程がないので、②でいきなり完成形の紹介です。


まずはビフォー(改造前)


アフター(改造後)

ピックガードは白からホワイトパールのHSH仕様に交換。ハムバッカーが黒なので、ノブ類やシングルコイルのカバーも合わせて黒に交換しました。



指板はクリーニングをしてからXOTICのオイルジェルを塗りました。

ビフォー


アフター



ナットは白のプラスチック製のものを黒のTUSQに交換。

ビフォー


アフター
今回はヘッドのロゴは残しました。



もちろん裏面のバックパネルもホワイトパールに交換。



ノブの配置はボリュームを弦から遠い位置に移設。私にとってはいつもの改造です。今回は若い人が使うということでスタンダードな仕様にするか迷いましたが、使いやすさ&オリジナリティを重視して自分仕様に改造しました。
弦に近い左側からセンタートーン、フロント&リアトーン、マスターボリュームです。

また、真ん中のフロント&リアトーンにはプッシュプルポットを使用し、プッシュ時には通常の5wayスイッチのコントロール、プル時にはフロントとリアのハムバッカー同士、そして全ピックアップのミックスが可能になります。


全身図



このコンポーネントギター4号機は同僚の息子さんにもらっていただくということもあり、せっかくなので改造点やプッシュプルポットの使い方などについて書いた取扱い説明書的なものも作って一緒に渡すことにしました。




後日談として同僚の方から聞いた話によると、HSHの少し変わった仕様であることや、取扱い説明書についても息子さんが非常に喜んでくれて、夜遅くまで弾いて遊んでくれているとのことでした。

若い人に使ってもらって喜んでいただけることはこちらとしてはこの上なく嬉しいことなので、同僚からは何度も感謝の言葉をいただきましたがむしろ感謝したいのは本当にこちらの方なのです。


特定の方にもらっていただく前提でコンポーネントギターを作ったのは初めてだったので若干のプレッシャーはあったものの、良い意味でいろいろと考えることが多い作業過程となり、結果大変勉強になったし、今後も基本的に「誰かにもらってもらう」ということを意識してできる限り妥協せず作業を進めるべきだと改めて感じました。


無償でギターあげますよ~なんていうと逆に遠慮して構えてしまうのが日本人ですが(自分ならまさにそうです)、良い意味で遠慮せず声をかけてくれた同僚の方には本当に感謝です(^-^)