木工製作 箏(こと)の台 | ENSEMBLE ni-ke

木工製作 箏(こと)の台



ある日娘が急に「おこと弾いてみたい」と言い出しました。


気まぐれかと思いきや意外に結構本気らしかったので、どうしたものやらと悩んだ結果、行きつけのリサイクルショップでこんなものを発見して購入してしまいました。


文化箏(ぶんかごと)というやつらしいです。


調べてみるとこういった形態のものはそもそも「琴」ではなく正しくは「箏」と呼ぶんだそうです。箏は「こと」または「そう」、琴は「こと」または「きん」と読むそうで、琴の方だと大正琴などを表すのだとか。


そして一般的な箏だと全長180cmくらいあり、自宅に置くとかなり邪魔(-_-;) でもこの文化箏は全長が90cm以下と一般的な箏の約半分で、チューニングも楽にできるそうです。



横のカバーを外すとこんな感じになっていて、ボックスレンチを使うと簡単にチューニングできます。


ちなみにこの文化箏はゼンオンこと全音楽譜出版社の商標で、学校の授業で使用することを目的として作られたものだとか。確かにこれなら学校の机に置いて使えますね。よく考えられています。



裏側。パチもんではなく間違いなくゼンオンの文化箏ですね。シリアルナンバー的な数字も載っています。


中古だったので弦の下に立てる「琴柱(ことじ)」(※柱や台にはなぜか「琴」の方が使われるらしいです)がいくつか割れたり紛失していたので、不足分を通販で買ったら一番上の写真からも分かるように色や大きさが微妙に違っていました…。純正品を買った筈なのになぜ…(T-T)



まあそれはともかくとして、娘の念願叶って家でお箏を弾けるようになったわけですが、床に直置きだと弾きづらそうということで、maiさんから「文化箏用の台を作ってほしい」との依頼が。


当初は折り畳みできるものや、ジョイントボルトを使った組み立て式のものを考案していたのですが、maiさん曰く「できるだけ小さいものにしてほしいし、ボルトとか使うとバラした時に一緒に保管しておくのが大変だからイヤ」とのこと。条件が厳しい…



そこであれこれ試行錯誤して考案・製作した完成品がこちら

これだと何だか分かりませんが組み立ててみると…


こんな感じになって


こういう具合に使えます。


単純な構造ではありますが、我ながらよく依頼の通りに作れたなと思います。密かに自分を褒めたい気分です。

この先も長く使ってくれるといいのですが…


てか、なんでピアノとかじゃなくてお箏だったんだろう…。未だに謎です(-_-;)