長女リリのこと | ENSEMBLE ni-ke

長女リリのこと



長女の黒猫リリですが、少し前から固形のカリカリは食べなくなり、現在は1日を通してごく限られたウェットフードをほんの少ししか食べなくなりました。


そしてここ最近は2~3日おきに嘔吐をすることが続いていました。殆ど食べていないので嘔吐をしても吐き出すのは少量の水や胃液だけです。


そして昨日の夜中に激しい嘔吐をし、その後立てなくなり、意識も混濁して呼吸もごく浅く速くなって一時危篤状態になりました。この時は何度呼び掛けても殆ど反応を示さず、このまま逝ってしまうことも覚悟しました。


結果的に朝方には意識や呼吸も戻ってきて、午前中にはゆっくりではありますが立ち歩くこともできるようになりました。
朝には家族が横になっている枕元に来て、僕と妻と次女の顔に順番に鼻をくっつけて回り、まるで「心配かけたね」と言っているように見えました。



昨日の件をきっかけに妻といろいろ相談し、今後はもう通院と服薬をやめようという話になりました。


病院は変えてみて良かったとは思っていますが、結局現状では対症療法しか手立てがなく、腎臓と食欲増進の服薬や点滴をして一時的にほんの少し良くなっては戻るの繰り返しになっていること、病院まで往復1時間以上の車での移動と受診がリリにとってそもそもかなりのストレスであることを考えると、このままリリの自然な体調の変化に寄り添いながら、リリが大好きな自宅で好きなものを食べて最期までゆっくりと過ごすことが最善ではないかとの考えに至りました。


この結論には賛否あるかと思いますし様々な考え方があると思います。
でも人間…というか自分に置き換えた時に、健康寿命が既に終わった老後の身で、行きたくもない病院に通ってあくまで一時的に体調や食欲を回復するだけの薬を無理矢理飲み、おいしくもない病院食を食べながら最期を迎えたいと果たして思うのかという話です。



この結論に至ってからは、不思議と心の整理がついた気がします。
リリがいなくなってしまうことへの覚悟ができたかというと決してそうではありませんが、「最期まで看取る」ことが家族の、自分の責務であるということが、言葉だけでなくちゃんと心に入った気がしました。




もうがんばる必要はないけど、もう少しの間よろしくね、リリ。


今朝撮影。
まだまだ元気に見えますね。
痩せて小さくなって仔猫に戻ったような気がします。