コンポーネントギター2号機⑥ 完成 | ENSEMBLE ni-ke

コンポーネントギター2号機⑥ 完成


ようやく完成です。

よもやここまで時間がかかるとは…

そしてブログの記事も6回にも渡るとは…

まさかの長編になってしまいました(-_-;)



早速改造前の状態と併せて画像を貼っていきます。


まず全身図

ビフォー(改造前)


アフター(完成形)

今回は塗装のリフィニッシュはしていません。
この写真では若干ワインレッドっぽくも見えますが、実際はキャンディアップルレッドです。


次にボディ

ビフォー


アフター

この画像だとわりとちゃんとキャンディアップルレッドっぽく見えますね。

前回の⑤の記事でも解説した通り、ピックアップはフロントとリアがP-90タイプ、センターがストラトシングルコイル、コントロールは3wayスイッチがフロントとリアのP-90にのみ有効、フロント&リアボリューム、センター独立ボリューム、マスタートーンの2ボリューム1トーン仕様です。

配線の関係上ミュートはしづらくなりましたが、センター独立ボリュームを採用したおかげで、P-90×2発のみ、またセンターのシングルコイルのみを含めたピックアップの多様な組み合わせ(7通りかな?)が可能となっているので、実際弾いてみてもなかなか面白い感じに仕上がりました。



ピックガードは元のものを流用しています。
ボリュームとトーンの配置がおかしいことに気づいた方のために理由を説明すると…

僕は個人的にストラトのスタンダードなノブの配置が苦手で、ストロークの際にリアピックアップ付近のボリュームノブに手が当たってボリュームが変わってしまうことがしばしばあります(要は下手だからなんですが…)。なので手持ちのストラトタイプのギターはノブの位置を変えちゃったりしてます。

今回は元のピックガードを流用するということで、ノブの配置の移設まではしなかったんですが、ストロークの際に手が当たる可能性を考えた結果、リアピックアップ付近のノブは通常通りボリュームノブにするのではなく、演奏時に値が変わってしまったとしても実害がより少ないと思われるトーンノブを配置したというわけです。
要はビビりの産物というわけですね(-_-;)
別に人前でライブをする予定があるわけでもないんですけどね…。

さらに、ポットがそのままの位置だとリアピックアップとトーンノブが干渉してしまったため、ポットの穴を微妙にずらして開け直したことは前回の記事でも触れました(-_-;)



塗装のリフィニッシュはしていないと言いましたが、ヘッドの部分のみ塗装を剥がしてXOTICのオイルジェルを塗りナチュラルフィニッシュで仕上げました。


ビフォー


アフター

凹みもパテ埋めで修正しています。
個人的にヘッドがカラー塗装されているギターは好きではないので、このリフィニッシュは僕にとってはマストでした。


裏面のアフターの画像も一応載せておきます。


裏面は何の変哲もないただのストラトタイプのギターですね…。改造前とも特に変わっていないのでビフォーの画像は割愛しました(^_^;)
あえて言うならオイルジェルはヘッドだけでなくネック全体に塗ったので、そのせいで多少艶が出ていることくらいでしょうか。

それにしてもジャンク品だった割に大きな傷など殆どない綺麗なギターでした。こんな掘り出し物がまた見つかるといいなぁ(*´-`)



最後に、今回の改造に時間がかかった要因と学んだことを以下にまとめます。

・フォトジェニックのギターの配線材がかなりの安物であったため、半田付けの過程で半田の熱による断線を繰り返してしまった。
→これが時間がかかった一番の要因です。今までもバッカスとかプレイテックとかの安いギターを元の配線材を流用しつつ改造したことは何度もありますが、こんなに断線祭りになったことは一度もありませんでした。一体どんな配線材を使っているのやら…。「コンポーネントギター2号機③」の記事で書いたピックアップの作りにしてもそうですが、安ギターの中でもフォトジェニックのコストカットのやり方はある意味別格かもしれませんね…。

・古いポット、特にミニポットは故障しやすいものである。
→安いギターを実験的に改造する際には、配線材に加えて古いポットもよく流用しています。今回は別のギターを改造した時に余ったかなり古いミニポットを流用したこともありますが、配線の作業の最中にミニポットが2つもご臨終してしまいました。これは単に運が悪かったとも言えますが、やはり安物のポット、特にミニポットは壊れやすいんだと改めて認識しました。


そして改めて思ったこと

・フォトジェニックに対していろいろ言いはしたけど、ちゃんと調整することで楽器として普通に弾けるようになるのはこの価格帯からしたらスゴイとは思う。

・そう考えるとプレイテックなどのギターのコスパはやはりハンパないと思う。

・配線材として定番のベルデンは、わりと高価なだけあってやはりかなり優れている。ベルデン様々。

・そして半田はやはりケスターのものが使いやすくて品質も悪くないと思う(しかし品質については素人の自分では確証までは持てない)。

・今回からワイヤーストリッパーを導入。もっと早く導入しなかったことが心底悔やまれるくらい作業時間が短縮された。これがなければ完成までにはさらに数日かかっていたと思われる。いやマジで。



というわけで、2号機の改造は時間もかかった分、いろいろと勉強になって気付きの多い作業となりました。


今後はコンポーネントギター製作は(たぶん)しばらく休んで、手持ちのギターの改造に時間をかけようと思っています。


でもたぶんリサイクルショップ巡りはやめられないだろうし、そこで今回みたいな良い出会いがあったりしたら…また買っちゃうだろうなぁ(-_-;)


まあ、あまりあれこれ決めないで気持ちの赴くままマイペースにやっていきたいと思います(^_^;)




最後に…


人間の娘(6歳)

完成した2号機を見てどうしても弾きたいと言うので

アンプにつないであげた





もちろんめちゃくちゃに弾いている

しかし

(隠してますが)ニヤリ←ずっとこういう顔で

目を瞑ったりしながら

めちゃくちゃドヤって入り込んで弾いている…



雰囲気だけはまあ…出てる…
かな…?(-_-;)