ウクレレのリビルド④ 完成 | ENSEMBLE ni-ke

ウクレレのリビルド④ 完成


ウクレレのリビルドも終盤になりました。

塗装のトップコートは予告していた通りXOTICのオイルジェル「XP-OG1」を使用します。



塗装作業中の画像はありませんが、基本は布に付けて塗布していきます。塗布後に別の布で余分なオイルジェルを拭き取って乾燥、の繰り返しです。また、塗り重ねる前には下地を整える目的からスチールウールで表面をごく軽く研磨していました。

注意書きには乾燥まで4時間かかると書いてあります。普段なら2~3時間位待って塗り重ねてしまうところなんですが、今の湿度の多い時期はなかなか乾かないので、やはり4時間くらいは必要ですね。

乾いたかどうかの判断は、僕は塗布した後の布の固まり具合で判断しています。布にオイルジェルが付いた部分がある程度乾燥して固くなったら次を塗り重ねるようにしていました。

塗り重ねが終わった最後だけは、表面が毛羽立たないようにスチールウールでの研磨はせず乾いた布で入念に表面を拭きました。


オイルジェルは今回は指板に2回、全体には3回塗布しました。指板に塗ると毛羽立ちがなくなって弾き心地が良くなります。

塗布が終わって乾燥後の画像です。


XOTICのオイルジェルは質感としては薄めたジェル系接着剤のような感じで、若干黄色というか薄茶色っぽい色をしているので、塗り重ねると少し色が付いてきます。


こちらがオイルジェル塗布前の裏面の色


こちらがオイルジェル塗布後の裏面の色

写真を撮った場所の明るさの違いもあるかもしれませんが、塗布前と後の色の印象は結構変わりますね。ネックの部分は結構しっかり艶が出ています。


オイルジェル塗布後のサイド

着色時のムラが少し見られます。
画像ではかなり赤っぽく見えますが、実際にはもう少しピンクの印象は残っています。オイルジェル塗布後の方が少し落ち着いたピンクになったので個人的には好みです。



塗装を終え、いよいよ最終調整です。

まずは新しいペグの換装。
横にあるのがもともと付いていたギアペグです。

さすがにまだチューニングは安定しませんが、新しいペグの方が明らかにチューニングは狂いにくいです。



弦も新しく張り直しました。

ソプラノウクレレの開放弦のチューニングは本来4弦からGCEAになります。僕はウクレレの運指はよく分からないので、今回はチューニングを4弦からGCFB♭に変えて、ギターの3~6弦の3カポと同じチューニングにしてギターの運指で弾けるようにしてみました。これならギターの弾き方の入門として娘に少しは教えられる気がします。


Low-Gとは、本来3弦より音が高い4弦の音を1オクターブ下げた仕様の弦ということです。

初期仕様では白かった弦が図らずも黒い弦に変わりました。この方が好みです。
さらにボタンの色が赤いペグに換装したので楽器の色ともマッチしています。



完成形のボディ


アップリケ的なプレートもごく薄いピンクで塗ってみましたが、あまり分かりませんね。


自作のカエデ製ブリッジもちゃんと機能しています。良かった。


完成形の裏面


リビルド前の全身図
ビフォー


リビルド後の全身図
アフター


手作り感は出ましたが、娘の要望通りピンクになって生まれ変わりました。


娘に見せたら喜んでくれましたが、当初リビルドに乗り気ではなかった奥様が娘以上に喜んでくれたので良かったです。


黒猫ハートのアップリケを付けて正解だった!
(やはりそこが最大のポイントらしいです)