機材紹介 「Squier テレキャスター 改」 | ENSEMBLE ni-ke

機材紹介 「Squier テレキャスター 改」

久々の機材紹介です。

完成したのは夏でしたが紹介の記事をアップするのが遅くなってしまいました…


もともとはSquierのAffinity Seriesのテレキャスターです。
拾い画像ですが改造前の画像はこちら
殆ど別のギターといった感じですね…。
ボディとブリッジ以外はほぼ全交換してます。自作ギターを除くと今までで一番手を加えたギターになりました。

買ったのは確か2015年。安くて且つナチュラル塗装のテレキャスターが欲しくて買いました。もう少しお金を出してSquierのClassic Vive Seriesを買おうか迷ったんですが、安さに負けたのとClassic Vive Seriesだとボディがナチュラルというよりもっと黄色がかった濃い塗装だったので、Squierの中でも一番安価なこのAffinity Seriesを購入することになりました。
ちなみにこのボディのカラーは「バタースコッチブロンド」といって、本来のナチュラル塗装とはまた少し違う風合いになっています。

いつものごとくネット通販で買いましたが、届いた実物を見てみるとまずネックがほぼ無塗装というか、無色で薄~いサテン塗装がされているだけでびっくり。指板にすらごくごく薄い無色の塗装しかされてません。あとはこのボディの色と白っぽいネックに黒のピックガードという組み合わせがどーしても納得できず…とりあえずミントグリーンのピックガードを購入して交換。しかし当時はまだそれ以上ギターを弄る知識や技術がなかったこともあり、ネックの感触や音など諸々が気に入らずそれから数年放置…。なかなか可哀想なヤツでした。
しかし今年に入ってから一念発起し、大幅な改造に着手します。


まずはローズウッド指板のネックを別途購入。さらに指板以外の部分を2液ウレタンスプレーで塗装してからネックを交換しました。
ウレタンスプレーは高価な上に何本も必要だったし、塗装やその後のバフ掛けでもすごく苦労したけど、当時はサテン塗装の触感がどうしても苦手だったので実験のつもりでやってやりました。結果、もう二度と自分でスプレー塗装なんてしないと誓ったし、サテン塗装も今では全然苦手じゃなくなったしで意味はなかった気がしますけどね………。まあ、ローズウッド指板のほうが見た目には好きなのでそこは良かったかな…。


気を取り直して…
フロントピックアップはミニハムバッカーに交換。それに伴いボディのフロントピックアップポケットのザグリを拡張、勿論ピックガードのフロントピックアップ部分も拡張しました。ミニハムバッカーはDIMARZIOのDP240 Vintage Minibuckerのネック用を採用。
リアピックアップについてもフロントに合わせて交換。同じくDIMARZIOのDP112 Pre B-1を採用。当初はDP173のTwang-Kingにしようと考えていましたが、フロントがミニハムバッカーということを考え、リアもより出力の高いピックアップにすることにしました。

結果、フロント、リア共にかなり満足のいく音と組み合わせになりました。ちなみにピックアップのこの組み合わせ、後で知ったんですが日本の新進気鋭の某ギターメーカーが作っているテレキャスターと同じなんですよね…。知った時は「そこカブる!?」と若干のショックはあったんですが、デザインや造り等含めてとても好きなメーカーなので、素人としては今は非常に光栄なことと捉えております。あえて明記はしませんが、お金さえあればそこのメーカーのギターはすごく欲しいです。


その他の改造点はというと…

まずはトレモロアーム。ビグスビーですね。
テレキャスターにビグスビー搭載…これはいつかどうしてもやってみたくて、ビグスビーだけは数年前に買ってありました。
世の中にはボディに直接ビス穴を開けずにビグスビーを搭載できるパーツもあるそうですが、そんな女々しい(失礼)ことはしたくなかったので、「漢は黙ってボディに直付け」です。

テレキャスターにビグスビーを搭載する場合、普通は専用のブリッジを購入しなければいけないようなのですが、このテレキャスターのブリッジは弦が裏通しではなく表通しのものだったので、たぶんそのままでいける!と踏んでブリッジは交換しませんでした。
結果、そのままビグスビーを搭載してもわりと普通に使えています。ですが、専用のブリッジを使う場合と比べると弦が切れやすいなどといった弊害がおそらく今後出てくると思います。しかし僕の場合、ビグスビーは98%見た目重視で演奏中に使う予定はほぼないのでまあ大丈夫でしょう…。

ちなみに、ビグスビー搭載前と後では明らかに音が変わります。生音もそうですが、アンプに通した音のほうがより変わった印象です。硬質で金属的な音に変わると思いきや、以外にも若干柔らかい、角の取れた音になった印象です。これは意外でしたね。


最後の改造点はコントロール部分。
ピックアップをシングルコイル×2からミニハムバッカー+シングルコイルに変更したことに伴い、コントロール部分も1ボリューム1トーンから2ボリューム1トーンに変更し、ミニハムバッカーとシングルコイルそれぞれの音量を弄れるようにしました。

テレキャスターのコントロール部分のザグリはもともと狭いので、ボリュームを1つ増やすためにはスペース的に工夫が必要です。そこで、コントロールプレートはセレクタースイッチではなくミニスイッチ対応のものをネットで購入しました。
こんなやつです↓
セレクタースイッチよりミニスイッチのほうが省スペースになりますからね。
左側の少し大きめの穴がミニスイッチ用の穴なので、真ん中と右の穴(ボリュームポットとトーンポット用の穴)の間にボリュームポット増設用の穴をもう1つ開けました。

一応、ビフォー

アフター

アフターでスイッチの位置が下になっているのは、上の位置だとストロークの際に手がスイッチに触れて切り替わってしまう可能性があるためです。ミニスイッチはセレクタースイッチに比べると切り替わりやすいですからね。

コントロールは上からマスタートーン、フロントボリューム、リアボリューム、3wayスイッチの順です。ちなみにフロントボリュームノブはプッシュプルスイッチになっており、プルでコイルタップになる仕様です。

あと、恒例ですがザグリ部分には電導塗料を塗ってノイズ対策をしています。


「Squier テレキャスター 改」 スペックおさらい
・ボディカラー:バタースコッチブロンド
・ネック:ローズウッド指板、ウレタン塗装
・フロントピックアップ:DIMARZIO DP240 Vintage Minibucker Neck
・リアピックアップ:DIMARZIO DP112 Pre B-1 Bridge
・トレモロアーム:BIGSBY B5C 搭載
・コントロール:2ボリューム1トーン、3wayミニスイッチ
・フロントボリューム:コイルタップ(プッシュプル)


今回もかなり納得のいく改造ができました!


次に予定しているのはこれ↓

これはね…今回のテレキャスター以上にかなり大規模な改造を予定しているというか、もうやってる最中ですけども、あまり他の人がやらないような改造を目指してます。

記事にするのはたぶんかなり先になるでしょうけどね…