機材紹介 「Blitz BLP-CST BK 改」 | ENSEMBLE ni-ke

機材紹介 「Blitz BLP-CST BK 改」



正式なモデル名は
Blitz by AriaProⅡ BLP-CST BK(ブラック)

しかしこちらはかなり弄ってます。

まず、このモデルはいわゆるレスポールカスタムを基にしているので、本来は金属のパーツはほぼ全てゴールドです。しかし僕はゴールドパーツは改造の観点や好みの問題からあまり好きではないため、元々ゴールドだったパーツはピックアップも含めて全てシルバーに換装してしまいました。特にジョン・サイクスのファンというわけではありません。換装の過程についてはいつか別の記事でご紹介できたらと思っています。


さらに、レスポールタイプは演奏する際にフロントピックアップ付近にあるトグルスイッチに手が触れてしまい、スイッチが予期せず切り替わってしまうことがよくある(特にパンク系のギタリストはよくガムテープ等でスイッチを固定してますよね)ということで、スイッチをトーンノブの場所に移設。そのためトーンを1つ減らして2ボリューム1トーン仕様にしています。この仕様に関しては、最近完成させたアベフトシ氏仕様のテレキャスターカスタムを基にした自作ギターと同様にしたわけです。自作ギターの詳細についてはぜひ過去の記事からどうぞ!


がっつり移設してますね。はい。
で、トグルスイッチを移設したからもともとトグルスイッチがあった場所に穴が開いてしまっているわけです。レスポールタイプはピックガードでなくボディに直接穴を開ける仕様なわけですから、隠すこともできないわけですね。

さて、その穴をどうするか…。そのままにはしたくないのでいろいろ考えてみました。
ステッカーを貼る…いや、自分はステッカーは貼らない派だ。ダミーでスイッチやノブを設置するか…いやいや、使えないものを増設するのは自分のポリシーに反する。だとしたらキルスイッチでも増設するか…悪くないけど、自分が演奏したいジャンルでは使わないな…。
スイッチ……そうか、ダイレクトスイッチだ!!

というわけで、エフェクター用のスイッチを購入してリアピックアップのダイレクトスイッチの増設に踏み切りました。配線にはかなり試行錯誤しましたが、なんとか無事増設に成功。
ダイレクトスイッチは初体験でしたが、おもしろいし意外に使えそうですね!エフェクター用のスイッチを使ったのは、プッシュする際にある程度の抵抗があるので間違って押したりすることがなさそうという理由からです。狙い通り、程よい抵抗感があって押しやす過ぎず押しにく過ぎずなかなか良い感じです!ダイレクトスイッチについての詳しい解説や配線図なんかは後日改めて記事にできたらと思います。


トグルスイッチ跡に増設したリアダイレクトスイッチ。
プッシュする毎にオン、オフと切り替わります。オン時はリアピックアップのボリュームとトーンが強制的に最大値になり、トグルスイッチやボリューム、トーンノブは無効になります。当初はダイレクトオン時もトグルスイッチは有効になるように配線していましたが、それだと効果が薄いと判断しスイッチが無効になるように配線し直しました。

あと見えない部分の改造としては、配線が複雑になった分少しノイズが増えてしまったため、実験的な意味も含めてキャビティに電導塗料を塗ってみました(通常、ハムバッカー搭載のギターにはあまり電導塗料は塗らないらしい)。結果、ノイズは減った気がします。電導塗料塗布の宿命と言われるハイ落ち(高音域の減衰)については、自分程度の耳ではさほど感じませんでした。


自分としては全体的にかなり満足のいく改造ができました。安価なモデルは思いきった改造ができるから大好きです!

今後はピックアップを交換予定です。
自分的にはある程度のパワーに加えてクリーンの音も重視したいので、リアをDuncanのSH-5、フロントはSH-5との音量バランスを考えてSH-1のネック用ではなくブリッジ用に換装しようかと目論んでますが、友人からは汎用性があるからリアはSH-4のJBにしとけと助言を受けており、目下悩み中です…。