灯台の光が消えた日 | ENSEMBLE ni-ke

灯台の光が消えた日

非常に重い内容ですので、苦手な方は読まないでください。

家族に関することではなく、私(ren)個人に関わることです。


書くべきか迷いましたが、自分の中でこのことをスルーしてブログを書き続けることはできないと

思い、書くことにしました。この内容をブログに書くことはこれで終わりとし、

今後はいつもの内容で更新していきます(できれば年内にもう1度更新したいと思っています)。











先日、友人が亡くなりました。

友人というには言葉の足りない、僕にとってはあまりにも大切な人でした。


その人とは、今の仕事の同期の縁で知り合いました。

職場は違ったけれど、僕にとってはかけがえのない仲間であり、同志であり、兄にも等しい存在でした。


よく一緒に飲みに行って、たくさん語り合いました。飲んだ後に家に泊まらせてもらうこともよくありました。

家が遠いにもかかわらず、ご実家で作った野菜や漬物を持ってよく会いに来てくれました。

maiさんやリリ、そして娘のこともいつもよく気にかけてくれる人でした。


このブログも見てくれていて、感想を言ってくれることもありました。

きっちりと仕事をするタイプで、もちろん文章を書くのも上手な彼が、

「やっぱりrenちゃんの書く文章はしっかりしてるな~」とよく褒めてくれました。

その時は照れくさいこともあり聞き流していましたが、今となっては本当に誇らしく思います。



何より僕にとって彼は、今の仕事を続けていくうえで、いつも正しい道を示してくれる人でした。

自分にも周りにも厳しい人だったけれど、それ以上にとても謙虚な人でした。

そんな人だからこそ、口うるさくアドバイスを言ってきたりすることはなかったけれど、

僕はいつもその背中を見て、その人となりを感じて、

自分が歩むべき正しい道について考え、自分を律することができたんです。


僕がわがままを言っていいのなら、彼にこう言いたい。

何てことをしてくれるんだ。僕はこれから何を道標にして進めばいいんだ、と。



僕が辛かった時期に、彼はいつも支えになってくれました。

でも、彼が抱えていたものは、僕が思っていたよりもっとずっと大きかった。

今もまだ、彼がもういないのだということを信じることができない。

僕はもう前に進めないと思った。でも、彼がそれを良しとするわけがないのだ。


彼は、大きな無念と、そして生きたいという確固たる意志を持ちながら、それでも亡くなった。

その意志は、僕の中でも生き続ける。そうでないと、僕はもう前に進むことはできない。


辛いけど今は前に進むしかない。まだ何も見えてこないけど、

何か見えると信じて進むしかない。