野鳥とその保護について(すごく久々の更新でごめんなさい) | ENSEMBLE ni-ke

野鳥とその保護について(すごく久々の更新でごめんなさい)

大変ご無沙汰しております。


ブログを辞めたわけではありませんのでどうか忘れないでください!




さて、育児のためにしばらく休止していた音楽活動ですが、少し前からmaiさんもカルチャーセンターの講師に復帰し、演奏活動のほうも徐々に始めていく運びとなりました。

演奏の予定についてはmaiさんが近々アップするでしょう!よろしくね!



そして今日は久々だというのに音楽ではなく主に野鳥の話題です。



僕ら夫婦は、maiさんの実家に行く以外には新千歳空港より遠い所には滅多に出かけません。

しかしそんな自分達が年に1~2回必ず訪れる遠隔地(?)が、京極町の「ふきだし公園」です。


二人ともおいしい水ときれいな公園が非常に好きなもので、そのどちらの欲求も満たされる京極町のふきだし公園は、まさに天国といっても過言ではない場所なのです。


そしてさらに素晴らしいことに、ここで何度か珍しい野鳥に出会えているんです!


昨年訪れた時にはこの野鳥に会えました。


参考画像(wikipediaより)

「カワガラス」です!


この鳥は日本には北海道を含めて広く分布しているそうですが、札幌圏ではおそらくあまり出会えないのではないでしょうか。都道府県によってはレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物)に指定されているようです。


「カラス」と名がついているのは全身が黒い(実際には濃い茶色)からで、体は小さくてずんぐりしてます。見た目もかわいいんですが、尾羽をぴょいぴょいと動かしている様子がまた超かわいかったです!



そして今年訪れた時には、念願のこの鳥に会えました!


参考画像(wikipediaより)

憧れのカワセミさん!!


いやもうね、ただただ綺麗でした!


上記のカワガラスに比べて絶対数も断然多いですし、特別珍しい野鳥ではないのかもしれませんが、会いたいと思ってすぐ会えるような鳥ではないんですよね~…少なくとも札幌でお目にかかれたことはありませんし。


思っていたより小さくて、それでいてすごい存在感でした。だって、結構遠くからでもすぐにカワセミだってわかるんですよ。お腹がオレンジ色で背中が青い鳥なんて他には(たぶん)いませんからね。飛んでいる時でもすぐわかります。いや~是非ともまた会ってみたいです!




ここからはさらに余談になりますが…


もう昨年の話になってしまうんですが、私renの幼馴染が現在わりと近所に住んでいて、その方から「家の前で巣から落ちて怪我をしている野鳥を保護したんだけど、どうしよう!」という連絡が入りました。

なんでも愛猫の行きつけの動物病院からは、診察や保護はできないと断られてしまったとか。


これがその時保護した野鳥の画像です

成鳥になりかけの雛といったところでしょうか。足は折れてしまっていました。

羽の模様からしておそらく「キジバト」ではないかと思われます。


で、当然ですが自分もどうしたら良いかわからないのでいろいろと調べた結果、

とりあえず北海道の振興局に問い合わせてみることに。

正確には「保健環境部環境生活課自然環境係」とか、そんな長い名前の部署だった気がします(違っていたらごめんなさい)。


担当の方に事情を話したところ、「巣に戻してください」とのお言葉…。

巣の場所がわからないので戻せないことを話し、さらに振興局担当の獣医さんにも電話を代わってもらいましたが、同じく「基本的にはそっとしておいてもらうしかない」とのこと。

何でもキジバトは害獣として捕獲を行っているため、保護の対象にはならないんだとか…。

道東地区(北海道東部)ならどんな鳥でも「水鳥観察館」で保護してくれたのに…やはり都会は難しいんだなぁ…。


というわけで今度は「日本野鳥の会札幌支部」にお電話をして(度々お世話になっています!)、

上記の振興局との経緯を含めて事情を説明。

衰弱していることを伝えると、餌として卵の黄身と、水分はスポーツドリンクを薄めたものをあげると良いことを教えてくださいました。しかし保護に関する結論は変わらず…。


いよいよ困ってしまったんですが、maiさんがさらにいろいろ調べてくれて、近場で野鳥の保護を受け付けている動物病院を探し当ててくれました!

リンクを貼らせていただきます。


M・LAC動物病院(札幌市手稲区新発寒)

http://mlac.web.fc2.com/  


こちらの先生に事情を説明したところ、無償で治療と保護を引き受けてくださいました。

お話を伺ったところ、野生の鳥獣の治療・保護については、害獣であるかどうかに関係なく引き受けた病院に一定の助成が出るのだそうです。しかし満額が出るわけではないため、引き受ける病院が少ないのが現状だそう。

あとこれは推察ですが、野鳥に関する治療のノウハウがないために、病院側が引き受けるのをためらうケースも多いのではないでしょうか。

野鳥の治療に関する知識があり、且つ野生動物保護のボランティア精神がある少数の病院でしか保護してもらえないということなんでしょうね。

いやはや、こちらの病院に出会えて本当に良かったです!



保護した方は純粋に良心から放っておけなかったわけですし、問い合わせをさせていただいた上記の関係機関のどの対応が正解か不正解かというわけでは勿論ないですが…。

野生動物の保護というのは、特に都市部では難しくて微妙な一面があるのだということを感じた出来事でした。


ただ、M・LAC動物病院さんのように野生動物の保護を引き受けてくださるところもあるわけですから、振興局などの公的機関がそういったことを把握して、もっと呼びかけや紹介をしてくれても良いのではないかな~…と思ったりもしました。

是非ご検討をお願いいたします!



ren