今週になって日商簿記関係の検索語句が多いので、軽く振り返ってみようかと思います。

私の場合、採点マジックで合格したと思っているので、あまりえらそうなこともいえませんが・・・。


まず、商会。


TACの講義を1月からの11ヶ月コースで受講していたため、

商会に関してはかなり早く一巡できていたことが、一番大きかったと思います。(4月末)

勉強自体はよく言われるように、問題集中心で、必要に応じてテキストを読むというのが基本ですが、

私の場合は会計士試験を意識した勉強なので、理論も一緒に勉強するために、

テキストもよく読みこんだほうだと思います。

(理論がわかると、忘れにくくなる上に、忘れていても数値は出せます)

まぁ、その効果を実感できるようになったのは試験も終わってからですけど・・・。


商会を早く一巡させるというのは、お勧めします。

じっくり理解するのは2巡目以降でいいでしょう。

全体をつかんでからでないと、なかなか個々の論点の理解もできないですね。

あと、ヤマを張るのは、直前一ヵ月になってからのほうがいいですね。

最初から絞らないほうがいいでしょう。網羅性も必要だと思います。

ひととおり全部勉強した上で、過去問等を中心にヤマをはって勉強していけばいいんじゃないかと思います。

私の場合はTACの的中答練が最後に利いてきました。

結局、答練や模試では一度も合格点を取れてませんでしたが、

それでも合格できたのは、TACのテキストとトレーニングを網羅していたことと、

直前の的中答練と総まとめ講義をきちんと復習したからだと思っています。


あとは、日商の問題に慣れておくことでしょう。慣れてないと難しいと思います。



工原は、テキスト中心で勉強してました。

計算に関しては、TACの「新トレーニング 管理会計」の1・2を工原の講義が始まる6月までに、

ほとんどの問題を解いていたことが一番でしょうか?

講義始まってからは、特に総合原価計算までの日商トレーニングの問題を繰り返して、

かなりしっかりやりこんだと思います。

標準以降は必ずしも十分な問題演習もできないまま、試験に突入でしたが、

結果的に、原価計算の基礎がしっかりしていたので、後半はテキストだけでも十分でした。

ただ、こちらも、的中答練や総まとめできっちり復習しました。

とくに、原価計算の問題は問題文が慣れてない人には読めなかったと思います。

なお、TACの日商のトレーニングはボリュームがありすぎるので、時間の少ない方は、TACの市販の会計士受験用のものを、計算問題だけ繰り返すほうがいいかもしれません。(「新トレーニング 管理会計1・2」)



トータルとして、知識としては網羅性が結構大事です。

(範囲の広さはほとんど会計士試験や税理士試験と同じです)

あとは、いかに日商的な問題になれるか?ということでしょう。

特に、工業簿記のやたら計算量の多い問題と原価計算の結局何を求めればいいのかよくわからない問題には注意が必要ですし、商業簿記は日商に限りませんけど、部分点を取る練習もしておいたほうがいいと思います。

あと、会計学は117回もそうでしたが、突然、変なところから、矢が飛んでくるので、できるだけ網羅性を保っておいたほうが、無難です。出たことないような論点でも、仕訳等は覚えてなくても、ちょっとは見たことがあるんであれば、問題の指示で大体対応できると思います。


あと、日商1級は採点マジックがあるみたいなので、手ごたえと点数は一致しません。

どこに採点くるのか、予想不可能ですので、特に総合問題は埋められる数字は確実に埋めていくことが重要じゃないかとおもいます。

こんな何の処理もないところに点こんやろ、と思っても、わかりません。くるかもしれないですよ。

採点基準は発表されないので、謎です。

なお、日商1級の採点基準は試験終了後に事後的に決定されるということは知っておいたほうがいいでしょう。

つまり、合格率をコントロールするために、配点をいじってる可能性を否定できないということです。

恣意的な採点をされている可能性すら否定できないやり方だと思います。

(ま、考えすぎだとは思いますけどね・・・)


個人的な見解ですが、日商1級は税理士試験の受験資格として必要な人意外は、

そんなに合格を目標にするような試験じゃないと思いますよ。

一通り勉強したら、次のステップに進めばいいと思います。

真面目に勉強してても、何回も落ちる可能性は十分にある試験だと思います。

なぜなら、運にかなり左右される試験ですから。

(試験範囲がやたら広い割りに、問題数が少なすぎるため、実力を反映しずらい)

また、問題そのものは会計士試験や税理士試験に比べれば簡単といっても、

確実に合格するにはすべての論点で満点取れるぐらいの力が必要ですし、

それには結局、簿記や原価計算に関して、税理士試験や会計士試験と同等の勉強が必要になります。

会計士試験等、目標のある人は、さっさと進んだほうがいいでしょう。

費用対効果の悪い試験だということはいえると思います。

この辺は、TACの講師もよく触れていたことでもあるので、割と一般的な見方だと思いますよ。



まぁ、いくらか参考になれば幸いです。


最後に、日商1級対策として使ってよかった教材を載せておきます。


合格テキスト日商簿記1級商業簿記・会計学 1 Ver.6.0 (1) (よくわかる簿記シリーズ)/TAC簿記検定講座
¥2,100
Amazon.co.jp

合格トレーニング日商簿記1級商業簿記・会計学 1 Ver.6 (1) (よくわかる簿記シリーズ)/TAC簿記検定講座
¥1,890
Amazon.co.jp

会計学理論マスター 第3版―日商簿記1級全経上級対策 (よくわかる簿記シリーズ)
¥1,260
Amazon.co.jp

管理会計論 1 第3版 個別問題入門編―公認会計士 (1) (新トレーニングシリーズ)
¥2,100
Amazon.co.jp

管理会計論 2 第3版 個別問題基礎マスター編―公認会計士 (2) (新トレーニングシリーズ)
¥2,310
Amazon.co.jp

原価計算/岡本 清
¥9,450
Amazon.co.jp

あっ、真面目に書きすぎた・・・・。勉強せな・・・・。1時間もかけたらあかんやろ・・・。