スマホやPC作業で、目を酷使している人が多いです。お年頃になれば老眼も進みやすくなります。
目のピントは筋肉がおこないます
- 近くから遠くにピントを合わせる:交感神経支配の毛様体縦走筋(もうようたいじゅうそうきん)
- 遠くから近くにピントを合わせる:副交感神経支配の毛様体輪状筋(もうようたいりんじょうきん)
つまり、ピントをどのように合わせるのかによって、働く自律神経・筋肉が異なるのです。
自律神経(交感神経・副交感神経)支配の内眼筋の特徴
遠近のピント調節に関与する毛様体縦走筋、毛様体輪状筋。瞳孔(ひとみ)の反応を担う瞳孔散大筋と瞳孔括約筋の4つを内眼筋と呼びます。
自律神経(交感神経・副交感神経)支配で、内眼筋は疲労しないという特徴もあります。
瞳孔散大筋は交感神経支配:興奮していると瞳孔は大きく、リラックスしていると瞳孔は小さくなります。
瞳が大きいと、一見よさそうですが交感神経優位なのでストレスが多すぎると判断できます。
眼精疲労は、自律神経の乱れは関係します。自律神経が乱れて虚血状態になり、なんとも言えない痛みになりやすいです。
ガムを噛むと、脳の血流や目への血流もよくなるデータがあります。
内眼筋があれば、外眼筋がある
外眼筋は6つあります。神経支配は、脳神経(12)のうち3つが支配。
①内側直筋・②上直筋・③下直筋・④下斜筋⇒動眼神経(Ⅲ)
※瞼を上げる眼瞼挙筋、瞳を閉じる瞳孔括約筋も動眼神経支配。
⑤上斜筋 ⇒ 滑車神経(Ⅳ)
⑥外側直筋 ⇒ 外転神経(Ⅵ)
眼精疲労に関係するのは上斜筋・外側直筋と考察。あくまで個人の仮説ですが、普段やらない動きが関係して
いると考えています。
その動きが、上を見る・外側を見る
スマホを見るときは、下を見る・内側を見る動きが多くないですか? 身体(筋肉)は、慣れた動きはスムーズにおこ
なってくれます。なんならその動きに対して骨格を変えていきます。
逆にいうと、やらない動きはどんどん筋肉が退化していきます。
眼精疲労に対するセルフアプローチ
- 血流をよくする
- ガムを噛んだり目を蒸しタオルで温めたりする
※目の充血がひどい場合は、冷やしてください。
そして、
目の筋トレ
外眼筋の上斜筋・外側直筋を鍛える。
暇をみつけて、上を見る。外側を見る。時間がなければ斜め上を見るのでもよいでしょう。
5秒から10秒でおこなってみましょう。
※自律神経支配の内眼筋はできません。
ポイント
できるだけ、目だけで動かすようにしてください。
※状態が悪い人だと、トレーニングで立ちくらみのようになる場合があるので注意が必要です。
自律神経を目から整えたいなら
アシュネル反射(眼球心臓反射)というものがあります。
国家試験だと出し尽くされてもう出ない?くらい、みんな知っている反射のひとつ。
眼球を目を閉じた状態で、やさしく圧迫します。そうすると副交感神経(リラックスモード)の迷走神経が刺激され、緊張が緩和されます。血圧が下がったり心拍数が落ち着いたり、目もスッキリします。
技術や知識ゼロでできる、恐ろしく簡単な反射です。
反射なので、ほぼ全員に同じ結果が出るものになります。反射が出ない場合、身体の異常なので病院を受診してください。