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正木明1の1(はじめ)

八十歳(2014)になって、「老いのうた」のタイトルで詩作を始めました。すっからかんの音と色と詩と・・・・・・・

  

                「無 題」

 

         僕の小さい頃

         路地の四つ角で

         僕は兄キの友人に いじめられ

         その時から

         僕は敗北の旗をかかげ

         身過ぎ世過ぎ 生きてきた

         いまでは 旗も 僕も歳をとり

         僕も 旗も 用なしだ

 

         う-ん  そうだ

         明日は墓参りに出かけよう

         ちぎれたロ-プがつながるわけではないが

         天と地が

         白い美しい糸でつながっているとしたら

         過ぎ去った 親しい人々の

         清澄な空間の

         あの路地に すべり込む

         夕暮れ時

         子供たちの声が 聞こえてくる

  

         もう いいかい

         まアーだ だよ

         もう いいかい 

         もう いいよ……

 

         闇でない 闇が拡がる--------