馬と「タイマンを張る!」
そんな氣持ちで接しないと調教できない。
こんなこと言うと、
大げさに思えるかもしれないけど。。。
ちょっと前に、思いっきり跳ね飛ばされて、
落馬させられた。
その時は、頭絡をしてなかったので、手綱もなく、
コントロールができなかったのもあるが、、、
正直、僕の中に恐怖心を植え付けられた。
今、調教しているマロンはとてもプライドが高い馬。
プライドを守るモードになると、
本当に身体を張って、反発してくる。
この雰囲気を、僕自身が察すると、
何をしでかすか分からない不安を感じ、
いざという時に対応できるように身構える。
その身構える緊張感が、馬に伝わって、
さらに互いの緊張感を高める。
「リラックスしなかれば。」と、
分かっているが、肩に力が入っている。
そんな状況の中で、徐々に調教を試みている時、
鞍や頭絡を用意して、慣らすために引き馬をし、
僕の前に回り込んでこようとするマロンを、
前に向けようとした時、それは起きた!
マロンが、体当たりをしてきた。
これは、仲間の馬が餌を食べている時、
自分の方がリーダーだとポジションを取る時、
跳ね除け、餌を自分が先に食べる時などにする行動だ。
それを、調教をしている自分にしてきた。
これって、馬側が、
マウンティングしてきた状態。
これでは、調教は厳しい。
そこで、、、
マロンとの関係において、
こちらがボスであることを示すため、
餌やりや全ての世話を任されることになった。
つまり、、、
僕が、世話をしなければ、
餌も食べれない、馬小屋から
馬場にも出れない状態になる。
それによって、逆らえない関係をつくり、
調教をしてゆく。
それでも、プライドの高いマロンは、
こちら接し方によっては、
ハイポジションを取ろうとする。
それを許さないように、
対応しなければならない。
一筋縄では行かない。
かと言って、僕の中でも
落馬した時の恐怖感がないわけでない。
感覚的には、本当に、
「タイマンを張る!」
って、氣構えでないとできない。
そして、、、
今日、さまざまな駆け引きを積み重ねた後、
やっとマロンに乗ることができた。
動画を観ただけでは、
そんなやり取りがあるとは思えないだろうが、
いろいろな駆け引きの後に、このシーンがある。
やっと、マロンに乗ることができた。
今後、一進一退しながら、
関係性を作ってゆく。
ある意味、この真剣勝負のやりとりが、
もの凄く楽しいと思える。
ロンズー
追伸:
こんなやりとりの末に、
人馬一体になれたら、
最高な乗馬ができると思う。