ずっと人間社会を支配してきた
より多く持つことが豊かである。
個人もより多く持つことの努力をし
社会もより多く持つことの努力をした。
企業もより多く持たせる努力をし
より多く生産し
より多く流通し
より多くの需要をつくる促進をした
そんな時代は最近まであった
いわゆる豊かさのための社会。
人間は一部の社会を除いて
生きてゆくのに必要な限度を
はるかに上回るものを持ち終えた。
人間が豊かであるということは
より多く持つことでなく
より多く持ったモノによって
どのような質の生活をつくりだされたか
それを考える人達が増えてきた。
モノの豊かさよりも
ココロの豊かさであるという理念は
その過渡期の考え方
モノによって
つくりだされる生活の質だと考え
豊かさのなかの社会における
基本的な考え方になった。
今現在では
その前提となる生活から発展して
生きがいがその前提にある
そんな時代が明らかに定着し始めた。