水
ほぼすべての製品は水が一番多いです。
シャンプーの約50%~70%を占めています。
水の割合を多くして価格を下げているというわけではなく、
使いやすくするという意味合いが大きいです。
界面活性剤
シャンプーの約30%~40%を占めます。
「シャンプーの良し悪しは界面活性剤によって決まる!」
といっても過言ではないくらいに重要な成分です。
シャンプーで使われている界面活性剤の多くは、高級アルコール系洗浄成分です。
これらの成分は安価で泡立ちが良いですが、
洗浄力が高く必要以上に皮脂を取ってしまうため髪や頭皮へのダメージもあります。
ほかにもアミノ酸系洗浄成分や石けん系洗浄成分などがあります。
なかでもアミノ酸系のココイル加水分解ケラチンKはお勧めです。
髪と同じケラチンタンパクからつくられた洗浄成分で、洗いながら保湿をし、ハリ・コシを与えてくれます。
添加成分
代表的なものはシリコンです。
カラー剤やパーマ剤の浸透を阻害したり、毛穴に詰まるといわれ、
「シリコン=悪いもの」というイメージを持つ方もいると思います。
昔の粗悪なシリコンではあったかもしれませんが、
今のシリコンは安全性が高く浸透を阻害したり毛穴が詰まることはありません。
何回もブリーチを繰り返している方など、シリコン入りのシャンプーをお勧めしたい方もいらっしゃいます。
シリコンの他にも、ふけ止め・かゆみ止めなどの様々な成分が配合されています。
防腐剤
シャンプーは、高温多湿という細菌が繁殖しやすい環境で使用、保管されます。
品質の安定を保つために防腐剤が配合されます。
パラベンはイメージの悪い防腐剤の代表ですが、
ほとんどのパラベンは安全性が確認され、
ワクチンなど医薬品をはじめ食品・化粧品などに広く使用されています。
代表的なパラベンとして、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、
などが挙げられますが。パラオキシ安息香酸ブチルは強い毒性が確認されており要注意です。
あまり知られていないものとしてはメチルイソチアゾリノンがありますが、
これは接触皮膚炎などを引き起こす可能性が高いため避けた方がいいです。
近年、パラベンの代わりに用いられるようになったのはフェノキシエタノールです。
天然には玉露の揮発成分であると報告され、ワクチンに使用されるなど安全性の高い成分です。