この二次創作は私の好きを詰め込んだ内容となっております
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教室の引き戸が開く。そこには一人の少女がいた。
「お待たせしました奏さん」
白鳥天葉。『TROIS ANGE』のリーダーにして『天使の歌声』をもつと言われているアイドルである。
向かいにいるのは帆風奏。同じくTROIS ANGEのアイドルグループに所属しているメンバーで自らを参謀と名乗っている。
二人は同じユニットなのだが、実はもう一人緋村那岐咲というメンバーがいるのだが今この場にはいない。
「お疲れ様です天葉さま。・・・あら?天葉さま、那岐咲さんはどうされたのですか?」
「那岐咲さんは・・・今日はどうやら補習があるみたいなのです。遅れるから先に行ってほしいと言われましたわ」
「そうだったんですね・・・寂しいですが仕方ありません。私たちで先に始めましょうか」
「そうですわね・・・」
那岐咲が来ないことに寂しがる二人であったが今日は練習があるためにあまり待つこともできない。二人は近日開催する文化祭の演劇で披露する演技の練習を行わなければならないのだ。
天葉は姫、奏は姫を助ける王子様の役だ。学年が違うため那岐咲は直接関係ないのだが、二人の役以外の大臣や敵の演技を引き受けてくれたりしているのだ。
学生カバンから手作りの台本を持って練習に励む。本番では台本を持てないため台詞を覚えている最中なのである。当日は役に合わせて衣装を着るが、今は二人とも制服である。
「待っていてくださいアマハ姫。必ずや敵にさらわれた姫をこの僕、カナデが助けに参りますから。さあ大臣よ、船を出せ!どんな荒波、嵐が来ようともこの僕の足を止めることはできないだろう」
「わたしはずっとこの城に囚われたまま・・・ですが心配ありません。いつの日かカナデ王子が助けに来ることを信じています」
二人とも演技が上手く練習の段階ですでに舞台に立てるほどの実力を既に持っていた。一通り演技を終えて奏が口を開いた。
「さすが天葉さま。演技がとてもお上手で目の前に本当のお姫様がいるかと錯覚してしまうほどでした」
「ありがとうございます奏さん。ですが奏さんの演技もお上手でしたわ。本当にかっこいい王子様がいるのかと思うほどでした」
「ありがとうございます。天葉さまにそう言われると自信が持てますね」
演技の練習をして小休憩を挟みながら他愛ない談話をする。紅茶の珍しい茶葉を入手した話やお茶会やライブの方針、那岐咲さんの可愛い話など盛り上がってついつい話し込んでしまった。
「そろそろ休憩終わりにしましょうか」
「はい、天葉さま。ところで一つ思いついたことがあるのですがよろしいでしょうか?」
「なんでしょう?」
「私の王子様役と天葉さまのお姫様役を今度は入れ替えて演じてみませんか?」
「入れ替えて・・・ですか?」
「はい。本来演じる役を違う人に演じてもらうことによって自分一人では気づけなかった新しい視点に気づけると思うのです」
「さすが奏さんですわ。他の方が演じる新たな視点。とてもワクワクしますし、ずっと同じセリフばかり練習する息抜きにもなりそうですわね」
二人は早速別の役を演じることにした。天葉は王子役を奏は姫様役だ。
「助けに参りましたカナデ姫。さぁ僕の手を。ともに城へ帰りましょう」
「はい・・・」
配役を変えての一度きりの演技。二人とも台本を見ながらとはいえ初めてとは思えないほどの良き演技であった。
通した後、天葉は奏に感想を聞いた。
「いかがでしょうか奏さん。わたくしの演技は?」
「とっても素晴らしかったです。私よりもはるかにお上手でした。さすが天葉さまですね」
「ふふっありがとうございます。ですが奏さんの演技もわたくしに負けてないほど素晴らしいものでしたよ」
「恐縮です」
演技を終えての小休憩。奏は先程の天葉の王子様の演技を見て思うことがあったみたいで質問をした。
「天葉さま、お休みのところ申し訳ございません。天葉さまにとって王子様のイメージとはなんでしょうか?」
「王子様のイメージですか・・・そうですわね。やはり”優しさ”でしょうか」
「優しさですか?」
「はい。困っている方々に手を差し伸べられるような、そんな方ですわ」
「天葉さまらしいお考えですね」
「奏さんの王子様のイメージはどのようなものでしょうか?」
「わたしは気品だと思います。強さとかっこよさを兼ね備えた理想の王子様という感じで」
「とても素晴らしいですわ。どれも欠かせない要素ですわね」
「優しさに強さとかっこよさを兼ね備えた・・・天葉さま、ちょうど思い当たる人が一人いるのですが」
「まあ奇遇ですわ。わたくしも一人思い当たりました。どうやら私たちのイメージは同じようですわね」
その時であった。教室の扉からノックの音が聞こえてきた。
「迎えに行きましょうか、天葉さま」
「はい!」
二人で教室の引き戸を開けた。そこには二人よりも長身で髪を後ろに一束に結っている少女がそこにいた。
「那岐咲さーん♪」
二人の声が重なる。それに呼応する少女の可憐な声が夕焼けの教室に響いた。
「お待たせして申し訳ございません。天葉お姉様、奏お姉様。トロワアンジュの剣にして盾。お二人をお守りする騎士の緋村那岐咲、ただいま到着いたしました!!」
~fin~
ちょこっとあとがき(略してちょこがき)←なんか自分で思いついた
久々にトロワの二次創作小説書いてみたけどブランクありすぎてこんなんだっけ?
天葉様ってこんなこと言うか?と四苦八苦しながら書きました
一番最後のシーンがまず頭に思い浮かんでそれを形に残したかったために生まれたSSです
つまり自己満足小説です
もっとトロワの二次創作小説書きたいな~
もし読んでくださった方がいたらありがとうございます
少しでも楽しんでいただけたら幸いです
それでは