「雪」


雪のふる季節になると
おもいだす


いつもと同じように
その背中を見送った
あの日の朝を


いつもと同じように
ここに戻ってくると
思っていたあの日を


沢山の雪が降り積もった
あの日を


ふと、また戻ってくると
おもう今日
あの日のような雪がふる


今日は明日へと続くと
信じて疑わなかったのに


あの日に留まっているココロ

もう、降り積もらないで


あの日から動けなくなる

明日へ進める日はいつか
いつか来る


その日も雪かもしれない