川崎大師
4月のおだいしさまのことば解説
昨年末、中国湖北省武漢市で発症が認められた新型コロナウイルスが、日本をはじめ世界各地に瞬く間に波及しました。
感染を予防するためのマスクや消毒液は、軒並み品薄となり入手困難な状況となる中、その品々の「高額転売」が社会問題となりました。
私たちの国では、物に困らない生活を営むことができています。
しかし、物さえあれば、お金さえあれば幸せであるという幻想からひとりよがりな考えに陥り、欲望にとらわれた行動をしてしまうことが少なくありません。
そして、この状況下での「高額転売」はまさに欲望にとらわれた行為と言えるでしょう。
私たち一人ひとりが欲望にとらわれることなく、皆の心が安らぐ行いを心掛け、国内はもとより世界中に幸いが溢れるよう励んでまいりましょう。
このお大師さまのことばが皆様の目に触れる頃には、疫病が終息していることを切に願います。
成田山新勝寺より
不動尊 信仰者の 実践行
お不動さまの御教えを日々実践する
成田山ではお不動さまの御教えを「私たちの誓い」として、不動尊信仰者の実践行としています。お不動さまの大慈悲心(いつくしみのみこころ)に感謝し、日常生活へ活かしていくことで歩むべき道を知る事ができます。
ご本尊さまの奴僕の行にしたがい
すべての人びとに奉仕いたします。
奴僕とは召使を意味する言葉で、献身的に他者に奉仕する者を指します。
お不動さまは、あらゆる人びとを苦しみから悟りの世界へ救い導くために、青黒色の肌をした奴僕の御姿となって、私たちを御加護くださっています。
ご本尊さまの羂索のおさとしにより
つくし合いの生活をおくります。
お不動さまは、左手にお持ちになっている羂索という縄で、人びとが悪い方向へ向かいそうな時に、縛り上げてでも正しい道へ導いてくださいます。お互いに助け合う気持ちを大切にしましょう