筒粥神事とは

今年も例年通り、各地の神社で粥占が行われました。

最重要の諏訪大社の「筒粥神事」では、今年も「三行半」(みくだりはん)を意味する最凶相である「三分五厘」の結果が出てしまったため、今年はどのような災害が待ち受けているかを考えてみましょう。


諏訪大社の「筒粥神事」の結果

「三行半」が出た…

2020年は今年は特に水害に要注意か諏訪大社の「筒粥神事」の結果
今年は既に、1月14日から15日にかけて、「筒粥神事」など様々な呼称で呼ばれているが、主に各地の神社で粥占が執り行われた。


そのうち、この記事では諏訪大社の筒粥神事の結果だけを紹介する。
ちなみに、粥占というのは元々出雲系の神社の神事で、諏訪大社をはじめとする諏訪神社も同様だ。

出雲の神々というのは、出雲族のルーツは大陸の北方から渡ってきたようだが、出雲の神々というのは、諏訪大明神も含めて霊力が強いというか、オカルト的な力が強い傾向にある。

なので、このような予言的なワザも得意なのだろう。

まず、粥占というのもをよく知らない方のために、特に諏訪大社の諏訪大明神による予言がどれだけ現実になるかを知っていただくために、2018年以降の筒粥神事の結果と、その後にどういうことが起きたかをまとめる。

 2018年
◎2018年1月15日
五分満点の「三分五厘」となり、今年は「三行半」(みくだりはん)を意味する大凶相となった。

「三行半」が出たのは2011年1月以来のことであり、その年には2ヶ月後に東日本大震災が発生した。

これが、「三行半」を突き付けれらた結果なのだ。

では、2018年はどのような出来事があったかというと、大変なことが起きていた。

それは「西日本豪雨」として歴史に残る大災害であり、200人以上の犠牲者が出てしまった。
また、大阪府北部地震と北海道胆振東部地震という2つの大きな被害が出た地震も起きた。
まとめると、主に以下のような災害が発生した。

◎2018年の結果:
・2018/01/23:草津白根山噴火、犠牲者1人。

・2018/06/18:大阪府北部地震、M6.1、犠牲者6人

・2018/06/28~07/08:平成30年7月豪雨(西日本豪雨)、犠牲者263人

・2018/08/28~09/05:台風21号、犠牲者14人。

・2018/09/06:北海道胆振東部地震、M6.7、犠牲者42人。

・2018/09/21~10/01:台風24号、犠牲者5人。

このように、大地震と水害の当たり年となってしまった。

2019年

◎2019年1月15日
五分を満点として、世の中は昨年と同じ「三分五厘」となり、前年同様「三行半」を意味する“凶相”となった。
「三分五厘で昨年と同じだが、やや落ちるので注意が必要。災害に気を付けてほしい」との総評となった。

その年の結果としては、以下のようなことがあった。

◎2019年の結果:
・2019/08/27:令和元年8月の前線に伴う大雨

・2019/09/05日~10:台風15号、犠牲者1人、負傷者148人。

・2019/10/06日~13:台風19号、犠牲者99人、負傷者約400人。

・2019/10/25~26:令和元年10月25日の大雨、犠牲者13人。


昨年は、TOCANAで「2019年は地震・水害ラッシュ」と題した記事を執筆したが、水害に関しては、その通りになってしまった。

こうして数字として書くと、そうでもなさそうだが、台風による間接的な被害なども多かった。

台風15号では、千葉県で長期の停電が発生したほか、9月9日には市原市のゴルフ場の鉄塔が倒壊し、人家に大きな損害を与えた。

台風19号では、長野県の千曲川の堤防が決壊して大きな被害となり、長野市の北陸新幹線車両基地では新幹線が浸水被害を受け、10編成すべてが廃車となった。

このように、昨年は日本全体が「水」に悩まされた年となった。

「三行半」が出た年は…

参考までに、過去に諏訪大社の筒粥神事で「三分五厘」となった年に起きた出来事をまとめる。

・ 2011年 世相:三分五厘→東日本大震災
・ 2012年 世相:三分六厘
・ 2013年 世相:三分六厘
・ 2014年 世相:三分七厘
・ 2015年 世相:三分七厘
・ 2016年 世相:三分六厘
・ 2017年 世相:三分六厘
・ 2018年 世相:三分五厘→大阪府北部地震、北海道胆振東部地震
・ 2019年 世相:三分五厘→台風15・19号
・ 2020年 世相:三分五厘→大水害?

このように、粥占というのは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」の世界とは全く異なるものだ。

2020年の結果
次に、今年2020年1月15日に発表された今年の結果について。
諏訪大社下社春宮で1月14日夜から続けられてきた「筒粥神事」は、1月15日朝、釜で炊き上げたヨシを割って今年の世相と農作物の豊凶を占った。

五分を満点として、世の中は3年連続で「三分五厘」となった。

農作物は、43品目のうち、漬け菜な16品目が「上」、カリンなど6品目が「下」だった。

世の中、つまり世相では、今年も「三分五厘」となり、これは「三行半」を突き付けられたという意味だ。

だが、なぜか今年は「三行半」の言葉が宮司から出てこなかった。

諏訪大明神が三行半を突き付けて警告しているのに、それを歪曲して発表するのは、どんなものだろうか。

神の意志に背くものではないかと、私には思えるのだ。

その結果として、長野県または日本で大きな災害が起きたら、どうするのだろうか。

ただし、世の中の「三分五厘」は「昨年より悪いので、注意が必要」とだけは語ったようだが。

今年は特に水害に要注意か

これを書いていて溜息が出てしまうが、今年も一昨年・昨年同様に「三行半」を突き付けられる出来事が起きるとデフォルトで考えておいた方が良いだろう。

大地震の方は、この2カ月間ほど世界でM7以上の地震がなく、大地震の静穏期といえる。

だが、今年はこのままずっとそれが続くと油断していると、大きなのにやられるかもしれない。

ちなみに、今年の諏訪大社の総評では「三行半」などの言葉が出なかったのは、過去のTOCANAの記事などでネガティブな話題が広がったため意図的に避けた?…というような意見もネット上では見られる。

そうだとすれば、それを書いた私が張本人となるが、「神による警告」であるとすれば、それをありのままに伝えることが災害防止のためにも最善の策ではないかと思うのだ。

「起きる」がデフォルト
粥占というものは、人間による占いの類とは異なり、神々による神聖な託宣であり、たとえば「水害に注意」と出た年には、それが起きるものとデフォルトで考えておくべきだろう。

特に強調したいのは、各地の神社で行われる粥占では、その土地…都道府県や市町村で起きる出来事を予言されることが多い。
だが、百瀬家の父方の氏神である諏訪大社の粥占は次元が異なるようだ。
東日本大震災のように、日本全体に大きな影響が出る出来事の予言が多い。

トカナより