低血糖症の旦那さんの気持ちは、

正直本人じゃないと正確にはわからないのだけど、

 

低血糖症の旦那さんは、

当時の事は覚えてない事も多いし、

朦朧としてる日も多かったから頭の働いてない状況だったし、

自分の気持ちまで向き合ってる余裕がなかったから、

私が彼の様子や言ってた事を振り返って書いてみようと思う。

 

 

 

2019年4月突然倒れる。

倒れたその日はわりとすぐに意識が回復したし、

病院で検査もして、問題もなく意識があるから大丈夫と言われ、

自分でも一過性のもので大丈夫だろうと思っていた様子。

 

ただ、次の日から身体がめちゃくちゃ重く、少し歩くだけでも疲れてしまう。

自分の身に何が起きてるか不安を覚えてる様子はあった。

けど、

寝る時間を増やして身体を休ませれば、そのうち治るだろうと思ってる感じ。

この時期私にもよく

「少し休んでたら良くなるとは思ってるんだけど〜」と言っていた。

倒れてから1〜2週間は、「明日には今日よりも良くなると思う」って毎日言ってて、

すぐに治ると心から信じてる感じ。

 

気力で満員電車に乗り、私にLINEで「クラクラしてる。やばいかも・・・」って送ってくる日が続いてた。

その時はアドレナリンが少し分泌していたのか、職場に何とか出社してた。

 

 

5月に入り、会社から仕事になっていないからと、有給を使って休むように言われ出した。

彼もなかなか良くならない自分の体に

「いつ良くなるんだろう・・・」

って不安が募ってきていた。

 

そして、会社から診断書を持ってくるように言われ、

私から彼に、低血糖症の診れる病院に行くよう提案し、

低血糖症の病院に行き5時間〜6時間の糖負荷検査を行う。

 

検査結果を待っている一週間は、

すでに仕事をお休みすることになってて気が抜けてアドレナリンが出なくなったのか、

朦朧としてる時間が増える。

寝ている時間が増えて、起きたら不安なのか、私に電話してくることも増える。

やる気なども起きず、うつ状態に入ってる感じ。

 

検査結果が「反応性低血糖症」となり、

傷病手当のためにもうつ症状で精神科に来院する。

 

うつ病と反応性低血糖症の診断書を会社に提出し、完全に休職に入る。

 

 

ここからは、張り詰めていた糸が切れたように、症状は悪化していく。

6月、7月くらいだったと思う。

身体も頭も完全に動きを止めたような感じで、

トイレに行くのも這いつくばって行くし、ご飯食べるために布団から起き上がるのにも一苦労な状態になる。

 

この時は、彼は感情を失っていた。

ある程度回復した彼にこの時の状態を聞いても、この時期が一番過酷だったいう。

感情がなくなることが、死んだ方がましってなるくらいキツかったそう。

私以外の人との会話が怖くなり、電話がかかってきても怖くて出れてなかったし、

調子がかなり悪い時は、私との会話もできない日もあった。

 

 

ただ、8月から私が引っ越しして一緒に住むことにしたから、

そしたら身体も良くなるし改善してくって、

それだけが希望でそこに向かって耐えてた感じだった。

 

何だけど、

メンタルもヤられているから、私と住む数日前からは不安に陥り

「上手くやっていける自信がない」って言い始めたりもしてた。

その時は、

「私はあなたより低血糖症について詳しいから大丈夫。上手くやれるよ」と彼を安心させて乗り切った。

 

 

8月に入り、

少しアドレナリンが出せるようになってきた様子。

トイレにも立ち上がって行ってたし、身体も起こせるようになってた。

結婚のために私の家族に会うことがあったが、家族と会ってる少しの時間は頑張れるようになってきた。

私の家族には、心配をかけたくなかったし、結婚NGが出ないように

彼のことは、少し体調が悪いってくらいにしか言ってなかったから、

彼も全力でアドレナリンを出してその時は頑張ってた。

 

 

確か9月に入った頃、

会社から年内に復帰ができなければ自主退職という契約を突きつけられる。

 

それで、彼は12月までの復帰を目指すようになる。

働ける体力をつけようと散歩をするが、

逆に体力が無くなっていることを実感してしまい、かなり弱気になっていく。

 

「本当に治るのかな・・・良くなってきてるのかな・・・」

不安をよく口に出すようになった。

 

12月に入り、彼は、会社復帰しようと思うが

自分の体力に全く自信が無くなっている状況だったから、

時短で働けないか会社に相談した。

 

が、

 

会社は以前のように働けないなら復帰は無理という姿勢。

つまりは、辞めてほしい感じ。

 

何だけど、

彼は、頭も働きが悪い中

、新しいところで新しいことを覚えることや、

新しい人間関係に慣れるメンタルがあるのか自信が持てなくなっているから、

違う仕事になることの方が怖くて、

思うように治らない自分に焦ってた。

 

 

結局、病院の先生から見ても完全復帰は無理だろうという判断で、

会社を退職することが決定し、

半年以上経っても仕事もできない体に不安とショックを持ちながらも、

年を越す頃には、

彼は、しっかり休んで完全に治すと気持ちを切り替えてた。

 

 

これが倒れてから、8ヶ月間くらいの彼の気持ち。        続く・・・