今年も怖い話が欲しい季節がやって来た。
またここにワタクシが体験した怖い話を紹介しよう。
ロンドンのホテル
今年の春ワタクシはロンドンに在住している妹の元へ旅行へ行った。
現地に到着した2日目から独りで地下鉄乗れるように慣れて!って言われるなどかなりハードな旅行だった。
お陰で独りでロンドンの名所を気兼ねなく回ることは出来たが。
ずっと妹の部屋に泊まらせて貰っていたので、妹が折角ロンドンに来たのだからだと気を使ってくれて大英博物館の近くに宿を取ってくれた。
ワタクシは最初独りで外泊が出来るとワクワクしていた。
しかしいざホテルへ着き部屋を確認しようとしたが、あれ?部屋が見つからない。
部屋番号は4号室。
暫くホテル中を探したところ凄い奥まった所に部屋はあった。
まるで独房のような部屋に入ると何だか空気が重い。陰気な感じがする。
なんかイヤなんだ。
その後妹とロンドンを散策し妹と別れてホテルへ向かった。
気味の悪い部屋に独りだったので、現地のコメディ番組を見ながら笑い転げたが、やがてテレビ番組はつまらなくなった。
さあ寝ようと言うところまで来たが、あまりにも気持ちが悪いのでスマホにダウンロードしたゴーストレーダーを起動させてみることにした。
起動させると姿は見えないけれどワタクシの目の前に一体誰かがいる。
怖いなあ・・・
なんて思っていると突然部屋に備え付けられている電話がなった。
しかもワン切り
電話に出たが誰も出ない。
一気に恐怖は極限にまで達した。
あまりの恐怖でお腹まで下して下痢が止まらない。
日本にいる霊感のある友達に藁をもすがる気持ちでメールをして、外泊先で心霊現象に遭遇したらどうするか対処法を聞いた。
布団の回りに持ってきた粗塩を撒き、四国白峰神社のお守りをしっかりと持ち、窓を全開にし、トイレの電気をつけっぱなしで寝た。
その夜は金縛りや幽霊こそ見なかったが、もう怖くて怖くて堪らない。
こんな思いをするのは小6の時に沖縄のチビチリガマに行った時以来だ。
因みにチビチリガマとは沖縄戦で集団自決のあった洞窟である。
無事に朝を迎えた。
あまりにも恐怖だったので逃げるように部屋を飛び出した。
もう1泊する予定だったので、部屋を変えて貰おうとフロントで震えながら英会話をするが上手く伝わらない。
フロント係のアラブ系のオッサンは何でこの部屋がおかしいの?と怪訝顔。ゴーストが出るんです!って言ったが結局取り合ってくれなかった。
最悪今晩は野宿でもするか。なんて気持ちにもなった。
8時過ぎ妹にも連絡が繋がったが、ロンドンでは幽霊はお友だちよ!なんて冗談で交わされてしまった。
その後こんな体で独りでロンドン塔へ行ったが、特に何もなくイメージとは程遠い一種のテーマパークを楽しんだ。
初めて独りで来た海外旅行で一番怖い思いをした日だった。