「それ、本当?」
***
グイッ・・・・
「わっ」
バカ王子の枕に顔が埋まり、うまく声が出せない。
「ちょっ!・・・・なっ、」
苦しい!無理無理!息できないし!
何考えてるの?このバカ王子は!
人を殺す気か?!
こやつ・・・。力、強い!
手首を片手で押さえつけられているだけなのに、ビクとも動かない・・・!
「もー!はなっし、て・・・!」
私は思いっきり、足をバタバタさせた。
すると・・・・。
「ぎゃあはははは!何してんだお前」
「△@×○▼◎!!」
あーもう!何が何でもここから抜け出したい!
今どんな格好をしているのかはわからないけど、
とにかく、苦しい!
死ぬ!
っと、思った瞬間、手首を押さえつけていたバカ王子の片手が、
ゆるりと解けた。
「プハー!」
ふぅ。やっと息ができた~。
ん・・・・?ここはまず、バカ王子に怒るべきではないか・・・・?
うん。そうだ。
バカ王子のやったことに対して、今、怒らなきゃ!
そして私はバカ王子のほうを向く。
「光様!なんてこ・・・・」
あれ・・・・?
バカ王子・・・・?
「な・・・・なにしてるんですか・・・・?」
どうしたの?バカ王子・・・・。
・・・・・。
顔。
真っ赤・・・・・・。
全面が、真っ赤。
赤い絵の具を塗ったかのように・・・・・。
「光様・・・・・?」
「・・・っ!」
え?!
なに?今自分がしたことに対して、恥ずかしく思ってるの?
そう思ったとたん・・・
「ダダダダダダダッ!」
「わっ!ちょ・・・・光様!どこ行くんですかっ?」
バカ王子は、顔を手で押さえ、あわてて部屋から出て行った。
は?
何があったの?
私は、バカ王子を追いかけた。
だって、何かが気になるでしょ?
「ガチャ」
部屋のドアを開けて、右に進もうとしたら、
下に誰かが、いる。
しゃがみこんでいる人物がいる。
ここでわかった。
バカ王子だ。
バカ王子が、ドアの横でしゃがみこんでいる。
まだ顔は赤い。真っ赤。
そして私は、勇気を振り絞って、口を開けた。
冷静に・・・・。
あわてず。
「光様。何があったのでしょうか?」
「・・・・」
もう一度。
「何があったのでしょうか?」
「・・・・・」
そして私は、次の言葉を聞き、気絶しそうになった・・・・・。
「・・・・お前、これ聞いて、大声出すなよ・・・?」
「は・・・・はい」
心臓がドキドキしてきた。
だって、このバカ王子、何を言い出すかわからないもの。
バカ王子は、ゆっくりと口を開いた。
「お前・・・・。さっき、足をバタバタさせてるとき・・・・」
「させてるとき・・・・?」
心臓の音がうるさい・・・・・。
私の行動がおかしかったとでも言いたいのでしょう?
それくらい分かるわ。
長い付き合いですもの。
(全く↑)
バカ王子の口元に視点を集中させた。
「・・・・・。そのときお前・・・・」
「・・・・・」
「・・・・っパンツ丸見えだった・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「大声出すなよ?・・・俺だって見たくて見たわけじゃないんだからな?」
うそ・・・・・。
丸見え。
丸見え。丸見え。丸見え。丸見え。(エコー)
「い・・・・・・・」
「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
「大声出すなって言っただろう?!うっせーなぁ!」
「なんで見たのーー!目隠せばよかったでしょう?!もーーー!」
「だから、お前がいきなりっ!」
「エッチ!スケベ!変態~~~~~~~~!」
「だっ!てめー!見たくて見たっていうわけじゃねーって!」
きゃああああああ!どうしよう!恥ずかしい!
「さっきから、俺様に向かってなんていう口のきき方をしてんだぁ?!」
「そんなのそっちがいけないんでしょー?!」
「はぁ?!」
その時・・・・。
グキッ!
「いてっ!」
つい、怒りすぎて、バカ王子のほうに体を寄せてしまい、足をくじいてしまった。
「わぁ!」
「おっ!お前っ!」
「ドタン!・・・・・・」
あれ・・・・?痛くない・・・。
そっと目を開けてみると・・・・・
「重い。早く降りろ」
「わっわー!」
私はバカ王子の体の上に乗っており、
そして・・・・
あと3cmといっていいくらいの距離。
顔・・・・・近い。