1、日本保守党の大阪初街宣の問題
 令和5年11月11日午後6時より、梅田駅ヨドバシカメラ東南角で行なわれた日本保守党の街頭演説会は予想以上の聴衆者を集め、街宣場所であった梅田駅ヨドバシカメラ東南角の歩道は、結果的に渋滞を誘発し一般歩行者の交通も遮断し混乱を招いてしまった。
 最大の原因としては、梅田駅ヨドバシカメラ東南角は歩道幅もそれほど広くはなく、街宣直前の午後5時にはすでに100名ほどの聴衆者が待機もしていた。舞台設置時には一般歩行者も待機していた聴衆者も、お互い譲り合いながらも交通は機能していたが、街宣開始直前の午後5時50分頃には河村市長が舞台袖に登場し、聴衆者が声援を送り出した頃より交通が混雑しだした。その直後、百田、有本両氏の登場とともにヨドバシカメラ東南角の歩道上の交通は不可能となり、ヨドバシカメラの出入口敷地内まで足を止めて見入る聴衆者も増え、結果的にはヨドバシカメラ東南角の交通がほぼ遮断された。週末土曜日夕方の梅田駅周辺は一般歩行者も多く、ヨドバシカメラ東南角は幹線道路交差点でもあることから、ヨドバシカメラ東南角を通行目的として流入してくる交差点横断者の交通を遮断し、一部では通行者と聴衆者との小競り合いも発生し、人波はさらなる停滞を輻輳した。
 周辺歩道ではこのヨドバシカメラ東南角の混乱に足を止めた歩行者らが野次馬的に撮影をはじめたり、タイミングよく始まった弁士への聴衆者からの拍手や歓声に、立ち止まった野次馬も呼応し大歓声となった結果は、先の阪神タイガース優勝の熱気冷めやらぬ大阪ならではの土地柄であるからなのかもしれない。
 いずれにせよ、日本保守党の街宣スタッフは、こういった混乱に歓喜し同調した大衆のフレーミング効果による歓声や拍手を、日本保守党への期待や支持であると勘違いしない事が賢明であろう。

2、日本保守党の大阪における今後の街宣活動の解決策
 先の「日本保守党の大阪初街宣の問題」でも述べたように、聴衆者が狭い街宣場所に集まりすぎる事が問題の原因であるならば、その解決策としては、単純に街宣場所を増やして聴衆者を分散させて街宣を開催するということになる。
 これは具体的に言えば、一回の街宣時間を30分ほどの短めに設定し、一日に複数か所、移動時間も30分と設定し街宣1セットとすれば、街宣可能時間の午前8時〜午後8時までの12セット…昼食夕食トイレ休憩を除外し、一日10セット=10か所街宣は可能となる。
 以上のタイムスケジュール管理で機動的に大阪府内をスポット街宣で分散して遊説すれば、日本保守党の大阪における混乱の無い街宣は充分に可能であろう。

3日本保守党の大阪スポット街宣の具体策
①街宣ボランティアスタッフの編成
 日本保守党より先行する新興政党である参政党は、街宣会場の運営に関しては党員を上手に活用している。
 日本保守党は、現在すでに5万人ほどの党員がいるとのことであるから、今後は地区ごと(衆議院選挙区ごと)等に、地区党員メーリングリストを作成し、街宣ボランティアスタッフの編成には、その地区党員メーリングリストに大阪スポット街宣の以下文面のメール送付を行う。
『前略 本メールは、日本保守党より党員の皆様を衆議院各選挙区別に仕分けいたしました地区党員メーリングリストにおいて、選挙区ごとに一斉送付しております。さて、日本保守党はこの度、大阪府内において一日10か所のスポット街宣を行うことになりました。つきまきては党員各位におかれましては、街宣当日、本メーリングリストによる以下の指定による街宣場所に、お時間までにお越しいただき、担当スタッフ指示のもとに、街宣ボランティアスタッフとして会場設営、交通整理等ご協力いただきますようお願い申し上げます。…』等の内容にて、党員ボランティアスタッフを大阪府内において編成する。

②機動的会場設営(街宣車使用)の確立
 日本保守党の大阪スポット街宣は一日10か所のゲリラ街宣であることから、その街宣仕様は機動的でなければならない。
 先の日本保守党の大阪初街宣においては、ヨドバシカメラの店舗正面に大阪府警曽根崎署より道路使用許可を取得しての、舞台設置の街宣であり、その設営には舞台の他、音響、照明も含め、最低でも30分の設営時間を必要とし、機動的ではなかった。
 日本保守党の大阪スポット街宣は機動的でなければならないことから、舞台も音響も照明も固定の道路使用許可も必要としない、街宣車を使用したゲリラ街宣であることが必至である。
 そこで、日本保守党の大阪スポット街宣には街宣車を使用する。ただし、街宣車といっても減税日本が毎度使用の軽四のバンではなくハイエースクラスの街宣車を使用する。
 ハイエースの街宣車の箱には登って演説することもさりながら、幟旗、懸垂幕、交通整理用機材等も常備し、大阪スポット街宣をゲリラ的に敢行する。
 日本保守党は現状、大阪に拠点構築は無いとのことで、先の大阪初街宣の人員も機材も、減税日本の名古屋からの持ち込みとのことであった。街宣車に関しては政治活動としての車輌の道路使用許可は、各都道府県警察への申請となることから、名古屋からの持ち込み街宣車では機動的な運用は不可能である。
 そこで、よりいっそう機動的な大阪スポット街宣を敢行するためにも、この際、大阪在住の党員より街宣車管理人を選任し、大阪スポット街宣の、Aチームを編成し、この任(日本保守党大阪街宣車1号の運用)に充てる。

③街宣運営の組織化
 大阪スポット街宣を敢行するにあたって、日本保守党は先の11月11日の大阪初街宣の街宣混乱の教訓を肝に銘じ、機動的なる大阪スポット街宣にて、大阪を日本に取り戻す。
 その為には、大阪における日本保守党の党員自らが、自発的にこの大阪スポット街宣に参加され、当初不慣れな街宣活動は、広沢一郎事務局次長の指揮により、減税日本からの支援スタッフが補佐し、大阪スポット街宣を常態化していく。
 斯くして、大阪の大阪による大阪の日本保守党の党員による大阪スポット街宣により、大阪を日本に機動的に取り戻す。